女優の見上愛さん(25)が一ノ瀬りん、上坂樹里さん(20)が大家直美というヒロインをそれぞれ演じるNHK連続テレビ小説『風、薫る』(月~土曜午前8時)の第64話は通常とは異なるイレギュラーな形での放送となりました。午前8時からの本放送は、同日午前7時30分ごろに発生した岩手県沖を震源とする地震の影響で休止となり、25日は午後0時45分からの「再放送」枠で放送されました。この日の放送では、看病婦の三浦ツヤ(東野絢香さん)の努力と限界、経験豊かな看病婦の永田フユ(猫背椿さん)が抱える将来への不安、そして「看護とは何か」という問いが描かれました。
りんや多江との再会を喜ぶ喜代
4人の同期で看護婦にならなかった泉喜代(菊池亜希子さん)が病院を訪れてきました。伝道者となった喜代は教会関係者の見舞いに訪れ、りんや多江との再会を喜びました。りんは、自習を続けるツヤを喜代に紹介。喜代のような看護婦になりたいと語るツヤに喜代は驚きますが、仕事の合間や寝る時間を削って勉強に励むツヤの体調をりんや喜代たちは心配します。
その後、喜代は周囲との差に不安を感じながらも努力を続けるツヤの孤独さを感じ、りんに見守ってほしいと頼みました。
「手強いですよりんは。相当鈍いから 」
一方、団子屋では「シマケン」こと島田健次郎(Aぇ! group・佐野晶哉さん)が完成した小説の原稿を手にしていました。団子30本を注文した直美から小説家を目指した理由を尋ねられると、「子供のころ病弱で、あまり外に出られなくて。物語の中でなら遠くへ行けるから 」と語りますが、りんへの思いを見抜かれると動揺してしまいます。
そんなシマケンに、直美は「手強いですよりんは。相当鈍いから 」と笑いながらも応援しました。
仲間との協力も大切だと講義するりん
翌日、フユは直美からの団子の差し入れを食べながら、生徒たちとの距離を縮めようとする考えを甘いと切り捨てます。さらに、教育を受けた看護婦が増えることで、自分たち看病婦の居場所がなくなるのではないかと将来への不安を口にし、時代の変化を前にした複雑な胸の内を垣間見せました。
教場で、りんは、間違いは許されないが、人間は間違いを犯すものだからこそ、間違いに互いに気づけるように仲間と協力することも看護では大切だと講義。その最中に、居眠りするツヤをヒデが起こします。外科実習では、患者から手紙の投函を頼まれたヒデが断ろうとしますが、りんが代わりに引き受けました。
フユに責められ納得できないヒデは、それは看護なのかと問いかけますが、りんも明確な答えを見つけられません。ため息をついたりんは、改めて看護の役割について考えさせられ、りんたちの看護担当の教師だったバーンズ(エマ・ハワードさん)の言葉を思い出しました。
受診を頑なに拒否するトヨ
その夜、直美がかつて暮らしていた長屋の大家トヨ(松金よね子さん)が倒れたとの知らせが入りました。直美とりんが駆けつけると、トヨには頻脈の症状が見られました。直美は受診を勧め、自分が費用を負担すると申し出ますが、トヨは頑なに拒否。患者を救いたくても救えない現実を前に、直美は無力感を募らせました。
一方、昼間の病室で、無理を重ねていたツヤが立ちくらみを起こしてしまいます。心配したフユが駆け寄りますが、ツヤは大丈夫だとし、意地を張りました。
SNSは直美のお団子30本に強く反応
『風、薫る』第64話の放送に対して、SNS上では様々な反応が寄せられています。
不器用でピュアな恋心!シマケンとりんのじれったい関係
完成した原稿を誰よりも先にりんに読ませたいシマケンの、直美にバレてしまうほど分かりやすい態度や、文章でしか素直に感情を出せない不器用な姿が「微笑ましくて可愛い」と話題を呼んでいます。なかなか直接会えない展開にヤキモキしつつも、鈍感なりんに彼の思いが伝わる日を待ち望む温かい声が相次いでいます。
効果はいかに…!?直美の「お団子30本」大人買い作戦
職場のギスギスした雰囲気を改善するため、直美が大量のお団子を差し入れたシーン。その太っ腹な心意気を称賛する一方で、「果たしてお菓子で関係が修復できるのか」「逆にお団子の争奪戦が起きそう」といったユーモア交じりの冷静なツッコミも多数寄せられ、視聴者の笑いを誘いました。
波乱の予感?喜代の再登場と限界寸前のツヤに心配の声
久しぶりに姿を現した喜代が提示した「正しいことが間違っている場合もある」という深いテーマに、今後の展開への関心が高まっています。また、疲労の色が濃いツヤに対しては、「倒れる前にどうか休んでほしい」と体調を深く案じる声が集中しており、ハラハラしながら物語の行方を見守る視聴者の様子がうかがえます。
ライターコメント
地震による放送時間の変更というイレギュラーな形での放送となりましたが、第64話も視聴者の心を大きく揺さぶる濃厚なエピソードでしたね。特に印象的だったのは、それぞれのキャラクターが抱える「葛藤」と「不器用さ」です。シマケンのりんに対するピュアな恋心や、直美の「お団子30本」という豪快ながらも不器用な優しさにほっこりする一方で、時代の変化に不安を抱くフユや、限界を超えて無理を重ねてしまうツヤの姿には胸が締め付けられました。正解のない「看護のあり方」に向き合うりんたち。次回、ツヤの体調やトヨの容態がどうなるのか、そしてシマケンの思いはりんに届くのか、ますます目が離せません。






