福井県にある鯖江市西山動物園では、今シーズン、レッサーパンダの赤ちゃんが2組の双子、合わせて4頭誕生しました。巣箱の中でぴったりと寄り添って眠るアケビの双子。産箱の入り口からそっと顔を出し始めたかのこの自然哺育の子。そして、いつしかぬいぐるみと同じ大きさにまで育った、かのこの人工哺育の子。それぞれの成長ぶりは公式Xでもたびたび紹介され、多くのファンを喜ばせてきました。そんな4頭を日々見守る飼育員の中嶋公志さんに、今回あらためて話を聞きました。
4頭同時だからこそ見えてきたもの
巣箱をのぞくたびに、違う表情を見せる4頭。中嶋さんは、この4頭を同時に見守る日々の中で、これまでにない気づきがあったといいます。
中嶋さん:「成長するにつれて行動範囲が広がり、思っていた以上に早いスピードで『赤ちゃんらしさ』から『レッサーパンダらしい行動』へ変化していくことにも驚かされました」
寄り添って眠るだけだった赤ちゃんが、少しずつ自分の足で歩き、巣箱の外の世界に興味を持ち始める。その変化の速さに、長年レッサーパンダと向き合ってきた中嶋さんも驚かされているそうです。
中嶋さん:「4頭それぞれの個性を観察しながら成長を見守れるという、これまでにない貴重な経験になっています」
一頭ずつ育っていたときには気づけなかった違いが、4頭並んだことで初めて見えてきた—そんな実感が伝わってきました。

飼育員としての素直な喜び
今回の4頭誕生について、中嶋さんに率直な気持ちも聞いてみました。
中嶋さん:「今回4頭の赤ちゃんが誕生したことは、飼育員として本当にうれしく、また大きな喜びを感じる出来事でした。一度に4頭の成長を見守るというのは貴重な経験で、毎日新しい発見があります」
生まれたばかりの小さな姿を見ていたのが、少しずつ動けるようになり、産箱から顔を出したり、親の後を追ったりするようになる。
その一つ一つの変化を間近で見られることに、飼育員として大きなやりがいを感じているとのことでした。
この4頭が、これからどんな風に成長していくのか。次回以降、中嶋さんへのインタビューを通じて、それぞれの個性や、鯖江市西山動物園の飼育へのこだわりについても詳しくお伝えしていきます。

■鯖江市西山動物園:公式サイト
ライターコメント
巣箱の中で寄り添っていた小さな命が、少しずつ自分の足で外の世界に踏み出していく…。その変化の速さに驚くのは、長年レッサーパンダと向き合ってきた中嶋さんも同じということでした。一頭ずつではなく4頭並んだからこそ見えてくるものがある、という言葉も印象的でした。
<ライタープロフィル>ゆんち
2004年に産経新聞社へ入社。静岡、仙台での事件取材を経て、東京社会部では厚生労働省を担当、派遣労働問題などの社会課題を深く掘り下げる。また、特異なキャリアとして法廷画家を兼務し、数多くの法廷画を手掛けてきた。その後、産経新聞社が発行していたタブロイド紙「SANKEI EX」にてブランド、旅、食をテーマとした執筆活動を展開。南アフリカやオーストラリアなど世界各国を取材で巡るほか、臨時特派員として南太平洋のキリバス共和国への駐在経験も持つ。J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」にて、週1回おすすめニュースを3年間にわたり担当。
現在は2児の母となり、これまでの取材経験に加え、教育、健康、ライフハックへと関心の幅を広げている。「趣味を仕事に!」をモットーとする自称「脱力系ライター」。釣り、温泉、グルメ、そして海を眺めてぼーっと過ごす時間を愛する旅人でもある。長年、酒と旅と釣りを友としてきたが、現在は期間限定で禁酒中。新商品から旅、ファッション、グルメまで、自身のアンテナに触れたトピックを独自の視点で発信している。
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