女優の見上愛さん(25)が一ノ瀬りん、上坂樹里さん(21)が大家直美というヒロインをそれぞれ演じるNHK連続テレビ小説『風、薫る』(月~金曜午前8時、土曜は1週間の振り返り)の第114話が3日放送され、悪質な訪問看護業者の問題を通して、看護の専門性と貧困によって学ぶ機会を奪われた女性たちの過酷な現実が浮き彫りとなる展開が描かれました。その中で、りんと直美がかつて救った「2代目夕凪」こと元女郎の魚住セツ(村上穂乃佳さん)が再登場。寛太(藤原季節さん)のもとで派出看護に携わっていたことが分かり、この日、Xでは「セツさん」というワードがトレンド入りするなど視聴者の関心を集めました。
「もうやめとけよ」と直美とりんの行動をたしなめる寛太
直美とりんは寛太が手掛ける派出看護の事務所を再び訪ね、悪質な類似業者について情報を得ようとしますが、寛太は「もうやめとけよ。そういうアコギな奴らと関わり合いになったら、それこそあんたら評判が落ちるだろ」とたしなめました。
そこへ派出先から帰ってきたのがセツでした。りんと直美は気まずそうにするセツを見て絶句。寛太は「なんだ知り合いか?」と言いました。
寛太の一言に何も言い返せない直美
セツはりんと直美が近くにいることを知っていましたが、助けられた恩を仇で返すような仕事をしているため、会いに行けなかったと漏らしました。りんは顔を伏せるセツに、なぜ派出看護をしているのか問いかけます。
セツは、漁師町の炊き出し、製糸工場、旅館の女中などさまざまな仕事に挑戦したといいますが、学がない女が1人で生きていく術がないなかで寛太に拾われたと語りました。「あの男が拾ってくれたんだ。看護婦っていっても、身の回りの世話さえできりゃ十分だって」。寛太もまた、女郎屋に身を落とそうとしていたセツを雇っているのだと明かし、「あんたが目の敵にしてるのは、そういう貧しい女たちだ」と直美に言いました。それに対して、直美は何も言い返せませんでした。
厳しい現実に直面し悩む二人
貧困ゆえに十分な知識のないまま看護に従事せざるを得ない女性たちがいる現実に直面し、打ちのめされる直美とりん。「セツさんだけでもうちで働いてもらう?」というりんに、「昔なじみだから?他の人は放っておいて?」と返す直美。二人はどうすべきか答えが出ませんでした。
直美は患者の遠藤平蔵(太田光さん)の長屋を訪れ、囲碁を打ちながら平蔵の体調を気遣います。「一歩ずつ」と自らに言い聞かせるように語る直美の姿に接した平蔵は、酒を一口飲んだあとに水で我慢し、徳利に蓋をしました。
「俺に教えてくれよ、その看護ってやつ」
セツのことが頭から離れないりんは、看護用具を詰めて再び寛太の事務所へと向かいます。「そんなにジロジロ見てもすねの傷は見つからねえよ」と嫌味を言う寛太に、「セツに用があるだけです」と伝えました。
りんはセツに看護を教えようとしていました。寛太は「看護の指南か?笑わせるよ、あいつは読み書きすらできない」と現実をぶつけ、「俺に教えてくれよ、その看護ってやつ」とからかいます。
そこへ、派出先からセツが慌てた様子で駆け込んできて、「ちょっと!大変だよ!私の患者さんが…!」と訴えました。
SNS「立派な命の恩人」と寛太の行動に称賛の声
『風、薫る』の第114話の放送に対し、SNSでは、視聴者から様々な反応が寄せられています。
ライターコメント
第114話は、看護の「理想」と貧困という「現実」が激しくぶつかり合う、非常に見ごたえのある回でした。かつて救ったはずのセツさんが、生きるために無資格の派出看護に身を投じざるを得なかったという厳しい現実に直面した直美とりんが、セツさんをどう救い、看護そのものを守るためにどう行動するのでしょうか。明日の放送が待ちきれません。
『風、薫る』過去記事
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