大阪市にある天王寺動物園から9月8日、「施設等の不具合」を理由にホッキョクグマの展示を中止するとの発表があり、SNS上ではホウちゃんを心配する声が広がっていました。あれから一夜明けた9月9日、同園のスタッフブログが更新され、展示中止の詳しい理由と今後の対応が丁寧に説明されました。多くのファンが気をもんでいた中、素早く、そして具体的に事情を明かした園の対応に、安心したファンも多いのではないでしょうか。
原因は、ホウちゃん自身が剥がしてしまった金属板
同園の公式ブログによると、展示場「早春エリア」の壁の一部を、ホウちゃんが剥がしてしまったことが今回の展示中止の原因だったそうです。
この部分は、地震などで建物が歪んだ際に被害を最小限に抑えるため、あえて壁同士の継ぎ目を切ってあり、そこを金属の板で塞いでいた場所とのこと。

気になるホウちゃん自身のケガについては、「ケガもなく、とても元気に過ごしています」とのことで、まずはひと安心です。
「寝室暮らし」を避け、本日から「初夏エリア」で試験的に展示再開
実は、同じ構造は「初夏エリア」やサブパドック(非展示エリア)にも存在するそうです。すべての修繕が終わるまで待つとなると、ホウちゃんはその間ずっと寝室で過ごすことになってしまいます。
天王寺動物園は、そうした状態が続くこと自体がホウちゃんにとって大きな負担になると判断し、本日9月9日より「初夏エリア」での展示を試験的に再開することを決めました。
もちろん、「初夏エリア」にも同じ構造がある以上、ホウちゃんが同じように剥がしてしまう可能性はゼロではありません。そのため園では、これまで以上にこまめな観察を行い、ホウちゃんの安全に細心の注意を払っていくとしています。修繕の時期や方法については、現在調整中とのことです。

「ホッキョクグマの知能や能力の高さを実感」 園からのメッセージ
ブログの最後には、「今回のことで改めてホッキョクグマの知能や能力の高さを感じましたので、他にも危険な箇所がないかの確認を進めたいと思います」と綴られていました。
そのうえで、「みなさまにはご心配とご迷惑をおかけして申し訳ありません」と来園者やファンへの謝罪とともに、「ホウちゃんが元気に安全に暮らせるよう取り組んでいきますので、今後とも温かく見守っていただけると幸いです」と結ばれています。
はっきりとした原因と、これからの見通しが示されたことで、ヤキモキしていたファンの気持ちも、少し軽くなったのではないでしょうか。

■天王寺動物園:公式ブログ「ホッキョクグマのホウちゃんは今日も元気です」
ライターコメント
ホウちゃんにケガがないことが分かり、心からホッとしました。そして、ホウちゃんの賢さと力強さを再確認した出来事でもありました。あんなに頑丈そうな金属の板を曲げてしまうなんて…。恐るべしホウちゃんですね。
<ライタープロフィル>ゆんち
2004年に産経新聞社へ入社。静岡、仙台での事件取材を経て、東京社会部では厚生労働省を担当、派遣労働問題などの社会課題を深く掘り下げる。また、特異なキャリアとして法廷画家を兼務し、数多くの法廷画を手掛けてきた。その後、産経新聞社が発行していたタブロイド紙「SANKEI EX」にてブランド、旅、食をテーマとした執筆活動を展開。南アフリカやオーストラリアなど世界各国を取材で巡るほか、臨時特派員として南太平洋のキリバス共和国への駐在経験も持つ。J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」にて、週1回おすすめニュースを3年間にわたり担当。
現在は2児の母となり、これまでの取材経験に加え、教育、健康、ライフハックへと関心の幅を広げている。「趣味を仕事に!」をモットーとする自称「脱力系ライター」。釣り、温泉、グルメ、そして海を眺めてぼーっと過ごす時間を愛する旅人でもある。長年、酒と旅と釣りを友としてきたが、現在は期間限定で禁酒中。新商品から旅、ファッション、グルメまで、自身のアンテナに触れたトピックを独自の視点で発信している。
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