女優の見上愛さん(25)が一ノ瀬りん、上坂樹里さん(21)が大家直美というヒロインをそれぞれ演じるNHK連続テレビ小説『風、薫る』(月~金曜午前8時、土曜は1週間の振り返り)の第129話が24日放送され、直美と内務省衛生局の柳生藤次(中村倫也さん)が、それぞれの立場の違いを認めながら、患者を支えるという共通の目的で歩み寄ったほか、りんが看護の本質を言葉にするまでの過程が描かれる展開に多くの視聴者が感動。25日の最終回の放送に向けた期待が高まりました。
柳生に「詫びと、お礼と、お願いに」と告げる直美
直美は柳生のもとを訪問。「詫びと、お礼と、お願いに」と告げ、過日放った暴言を陳謝しつつ、直美が訪問看護を続ける遠藤平蔵(爆笑問題・太田光さん)の長屋での実習が三浦ツヤ(東野絢香さん)の試験合格や平蔵の断酒につながったことへの感謝を伝えます。
そして、国家の観点で動く柳生と、目の前の患者に奔走する自分たちとの価値観の違いを認め合ったうえで、公衆衛生の向上に向け、「お互い理解できない。分からないところは分からないままで、大事にしていきたいんです。このご縁」と協力を求めました。
「キミは矛盾してるな」と笑う柳生
直美の芯のある姿勢に、柳生も、共感できなくても嫌悪せず、互いの立場を認め合う柔軟な姿勢を示します。すると直美は「それに私、新潟でのリターンをもう少し頂いてもいい気がするので」と切り出し、りんが書く看護の本への推薦を求めました。
柳生は「リターンを得て奉仕をするのか。キミは矛盾してるな」と笑いますが、直美が行う無償での看護は、ある大臣が計画している国による社会保険という制度に近いと説明し、自分にとっても勉強になると感謝しました。
明るく歌い始める佳枝に笑みがこぼれるりん
りんは、訪問看護を続けているリウマチを患う宮川佳枝(相田翔子さん)の看護にあたります。窓から吹き込む風とともに、ミカンの花の香りや女学生の歌声を感じ取る佳枝は、かつて木登りをして歌を歌っていたという過去を話します。
りんはハッと気づき、歌うことを提案します。明るく歌い始める佳枝の姿を目の当たりにしたりんから笑みがこぼれます。
自分なりの答えをつかんだと直美に告げるりん
その日、りんは直美に、「今、そこにあるもの。患者さんが困っていて、看護婦が必要だと思えば、それは歌でも何でも、すべて看護なんだと思う。だから、答えは今、目の前にいる患者さんと看護婦の中にしかない」と、待ち望んでいた答えを自分なりにつかんだことを告げます。
直美は「それって今そこにいないとわからない。看護って分からないって言ってるのと同じじゃない?」と言いますが、りんは「分からないものは、分からないままが誠実、じゃない」と言い切りました。
看護の本質を言葉に紡ぎ出すりん
「分からなくても、好きでも嫌いでも、その命を尊重し、手を差し出せる看護婦であれ。たとえどんな患者でも」と言う直美に、りんが「手を離さなければ、きっと看護が…」と続け、看護の本質を言葉に紡ぎ出していきました。
SNS「あっという間の半年間だった」と寂しさを募らせる声も
『風、薫る』の第129話の放送に対し、SNSでは、視聴者から様々な反応が寄せられています。
ライターコメント
直美と柳生、それぞれの立場の違いを尊重しながら歩み寄る姿や、りんが佳枝さんとの関わりの中で「すべての行動が看護になり得る」という真理にたどり着く場面など、一つひとつの対話と描写が心に深く染み渡る第129話でしたね。分からないものを「分からないまま誠実に大切にする」という姿勢は、現代の私たちにも強く響くメッセージだと感じました。いよいよ明日は最終回。半年間寄り添ってきたりんと直美たちがどんな未来へ歩み出すのか。寂しさを抱えつつも温かい気持ちで見届けたいですね。
『風、薫る』過去記事
NHK朝ドラ『風、薫る』(127)寛太「一緒に行くか?」直美に最後の一言
NHK朝ドラ『風、薫る』(126)直美と柳生、相容れない「看護」の道







