サル山の群れ入れを目指して奮闘するニホンザルのパンチくんで知られる、千葉県の市川市動植物園。この夏、サル山では新しい命の誕生が相次ぐ一方、お別れもありました。ここでは、そうした出来事を伝えた投稿を交えながら今年のサル山のベビーラッシュを振り返ります。
七夕の日に届いた、二つの知らせ
市川市動植物園は公式Xで、7月7日「【お知らせ①】本日サル山で新たな出産を確認いたしました。慎重に見守りを続けています」と、新しい命の誕生を報告しました。
そのうえで、「【お知らせ②】6/28に生まれたニホンザルの赤ちゃんについて、バックヤードでのケアを続けていましたが、残念ながら亡くなりました」と、6月に生まれた赤ちゃんが亡くなったことも、同じ投稿の中で伝えられました。

この夏、サル山では多くの赤ちゃんが誕生する一方、残念ながら育つことができなかった命もありました。同園は6月29日にも、サル山の頭数管理に関する声明文を発表しており、ニホンザルの出産が続いていることや、繁殖計画の経緯について説明しています。
「パンチくんは奇跡の子」 生き抜く命への思い
誕生と死が同じ投稿で伝えられたことに、ファンからはパンチくんの生命力を改めて見つめ直す声が多く寄せられました。
「自然の厳しさを感じると同時に、パンチくんの運の強さ、体と心の強さも改めて感じました。やはりパンチくんは奇跡の子」
「何匹か赤ちゃんが死んじゃうのを見てきたから、今のパンチくん健康的でぽっちゃりしてて。みんながどれだけ頑張ってお世話してくれたか本当によく分かるよ」
「御誕生おめでとうございます。パンチくんと同じ7月生まれ、七夕産まれですね」

旅立った小さな命への思い
亡くなった赤ちゃんへ、静かに思いを寄せる声も寄せられていました。
「ママが居ても育たない命、居なくても頑張ってる命。本当に尊いですね」
「嬉しいお知らせと悲しいお知らせ、ありがとうございました。新しい命、末永く元気で有りますように。虹を渡ってしまった命、今度生まれてきたら元気で幸せになりますように」
「虹の橋を渡ったベビーちゃんは、きっとお空の向こうで幸せに暮らしていますね」
飼育員への感謝とねぎらい
誕生と死に同時に向き合う飼育員の姿に、感謝とねぎらいの声も相次ぎました。
「小さな命が旅立ってしまい、とても悲しいです。飼育員の皆さまの献身的なケアに心から感謝します」
「毎日本当に大変なことだと思いますのでお体ご自愛ください。報告本当にありがとうございます」
「今日は七夕なので『今日生まれた赤ちゃんが元気に育ちますように』」

■市川市動植物園公式X:7月7日の投稿
ライターコメント
今年の市川市動植物園のサル山では、たくさんの命が生まれ、そのうちのいくつかは短い時間しかこの世にいられませんでした。サル山には、きっと以前からこれほど多くの命のドラマがあったはずです。それでも、私たちがそのことに気づく機会は、これまでほとんどなかったように思います。そのことに気づかせてくれたのは、パンチくんだったのかもしれませんね。
<ライタープロフィル>ゆんち
2004年に産経新聞社へ入社。静岡、仙台での事件取材を経て、東京社会部では厚生労働省を担当、派遣労働問題などの社会課題を深く掘り下げる。また、特異なキャリアとして法廷画家を兼務し、数多くの法廷画を手掛けてきた。その後、産経新聞社が発行していたタブロイド紙「SANKEI EX」にてブランド、旅、食をテーマとした執筆活動を展開。南アフリカやオーストラリアなど世界各国を取材で巡るほか、臨時特派員として南太平洋のキリバス共和国への駐在経験も持つ。J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」にて、週1回おすすめニュースを3年間にわたり担当。
現在は2児の母となり、これまでの取材経験に加え、教育、健康、ライフハックへと関心の幅を広げている。「趣味を仕事に!」をモットーとする自称「脱力系ライター」。釣り、温泉、グルメ、そして海を眺めてぼーっと過ごす時間を愛する旅人でもある。長年、酒と旅と釣りを友としてきたが、現在は期間限定で禁酒中。新商品から旅、ファッション、グルメまで、自身のアンテナに触れたトピックを独自の視点で発信している。
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