【山形】寒さが生んだ氷の〝宝石箱〟、雪深い鶴岡・荘内神社で365日咲き続ける「花手水」

By - emogram編集部
ローカル

厳しい寒さが続く日本列島。心まで凍えそうな日々ですが、雪深い山形県鶴岡市から美しい映像が届き、話題を呼んでいます。

日本桜100選にも選ばれた桜の名所である城址公園「鶴岡公園」の中にある荘内神社の「花手水(はなちょうず)」です。さっそく荘内神社の禰宜(ねぎ)、石原和香子さんにお話を伺いました。

雪と氷が作り出す「水辺のアート」

花手水とは、参拝前に手を清める手水舎(てみずや)の鉢の水に、色鮮やかな花を浮かべる「神社の水辺のアート」です。荘内神社の冬の花手水は、一味違います。鉢の水が凍り、降り積もる雪で一度は白く覆われますが、そこに水をかけると…表面の雪が溶けて、氷に閉じ込められた花が姿をあらわします。

その姿は、まるで「宝石箱」のような美しさ。石原さんによれば、「あまりの寒さで水が自然と凍ってしまうんですよ。白くなるのは雪が積もるためです」とのこと。

「手は洗えなくても、心は清めてほしい」

石原さんによれば、荘内神社ではコロナ禍で手水舎を停止したときに、「手と口は清められなくても、心を癒やして清めてほしい」という思いから花を飾る「花手水」が始まったそう。

石原さん:「それから365日、季節の花を浮かべ続けて、今年で6年目を迎えました」

荘内神社では、春は桜やチューリップ、夏はアジサイなど、花手水に四季折々の花を飾っています。1月は新春のお祝いとして、紅白の花や菊を浮かべているそう。

石原さん:「今年は例年より寒波が長く厳しい寒さが続いていますが、その分、凍った花手水の美しさを長く楽しんでいただけています」

SNSが繋ぐ、雪国の神社と全国の心

東北の雪景色、その中で可憐に咲く花の幻想的な景色は誰もが一度は見てみたいものですが、雪深い地方に出かけるのはなかなか大変ですよね。

そうした中、今はSNSによって、世界中どこにいてもはかなく美しい東北の景色を見ることができるようになりました。

石原さん:「雪もあって、なかなか東北の神社へ参拝に来ていただくことは難しい時期ですが、こうしてSNSを通して全国の皆さまに美しい景色を見ていただけるのは本当に嬉しく思います。少しでも興味を持っていただけたら、ぜひ温かくなってから足を運んでみてくださいね」

雪深い東北の冬から届いた、氷に咲く「祈り」の花。 それは、寒さの中だからこそ出会える、はかなくも力強い美しさでした。

荘内神社(公式Xより)

■荘内神社 https://jinjahan.com/

ライターコメント

真っ白い雪の中から現れる、色とりどりのお花の画像が、幻想的でとっても素敵ですよね。石原さんに「すぐにでも見に行きたい!」と言ったのですが、「雪の中は慣れていないと危ないので、ぜひ温かくなってからいらしてください」と、優しいお言葉をいただきました。今は画面越しにその美しさに癒やされ、春の訪れとともに本物の花手水に会いに行きたいなあ、と思っています。

<ライタープロフィル>ゆんち

旅、食、釣りが好きな脱力系ライターです。田舎の町が好きで、旅先では温泉に入ったりおいしいものを食べたり、ぼーっと海を眺めたりして過ごしています。長年、取材の傍ら飲んで旅して釣りをして…という日々を過ごしていましたが、2人の子供を出産後、教育や健康、ライフハックにも目覚め、現在は期間限定で禁酒中。「趣味を仕事に!」をモットーに、新商品や旅行、ファッション、グルメなど、気になったことを記事にしていきます。

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