快晴に恵まれた2月最後の土曜日、千葉県の市川市動植物園はパンチくんを一目見ようと訪れた多くのファンで賑わいました。その熱狂のなかで、園は動物たちの安全を第一に考えたルール変更を発表しました。
「ライブ配信」禁止の再徹底。静かに見守るルール
まず市川市動植物園が改めて周知したのは、園内での生配信についてです。これまでもルールとして定められていましたが、混雑を受けて改めてその徹底を呼びかけました。
公式Xより:「当園内でのライブストリーミング配信行為については、営利・非営利を問わず一切禁止しております」
パンチくんを始め、動物たちの姿をまずは目で見て、必要だったら撮影する。生配信はしない。その場限りの動物たちとの時間を大切にしたいものです。
「自撮り棒」使用禁止の決断
さらに注目を集めたのが、撮影時の「自撮り棒」に関する議論です。混雑するごはんタイムなどで、後列から高く掲げられる自撮り棒に対し、市川市動植物園は当初、苦渋の決断を迫られていました。
公式Xより:「禁止すべきか、正直微妙で悩ましい…。皆さんの意見はいかがですか?」
公式Xでこう問いかけ、ファンの意見に耳を傾けつつ、現場の飼育員とも慎重に協議を重ねました。その結果、3月1日からの「全面禁止」が決定しました。
公式Xより:「自撮り棒について飼育員と話し合いました。細い形状でサルへの影響が無いとは言えず、サル山への落下などトラブルの懸念もあり明日(※3月1日)から使用を禁止させていただきます。ご理解と譲り合いの徹底をお願いします」
「もしかしたらパンチくんや仲間のサルの上に落ちてしまうかも……」という不安を払拭し、サルたちが安心して過ごせる環境を守るための決断です。
2月の入園者は「前年比2倍」の約4万7千人!
この決断の背景には、パンチくんによる爆発的な来園者の増加があります。
市川市動植物園によると、2月28日の入園者は約3,900人を記録し、2月1ヶ月間の総入園者数は前年比2倍以上の約4万7千人に達しました。これほど多くの人が集まる場所だからこそ、一人ひとりの「譲り合い」が、パンチくんの日常を守ることにつながります。
ルールは増えましたが、それはすべて「パンチくんたちが幸せに暮らすため」。 新しいルールを胸に、今日も温かな眼差しでサル山を見守りたいものです。
■写真提供:盾さん(@tate_gf)、TikTok(tate_punch)、YouTube(盾パンチ)
ライターコメント
もともと禁止されていた「ライブ配信」の再周知に加え、新たに「自撮り棒」の禁止を即座に決めた園の対応。その根底にあるのは、常に「サルたちの安全」です。「正直微妙で悩ましい…」と吐露しながらも、話し合って「明日から禁止」と決めたその決断は正しかったと思います。前年比2倍という驚異的な賑わいのなか、大きなトラブルなく運営できているのは、こうした現場の細やかな目配りがあるからでしょう。
<ライタープロフィル>ゆんち
2004年に産経新聞社へ入社。静岡、仙台での事件取材を経て、東京社会部では厚生労働省を担当、派遣労働問題などの社会課題を深く掘り下げる。また、特異なキャリアとして法廷画家を兼務し、数多くの法廷画を手掛けてきた。その後、産経新聞社が発行していたタブロイド紙「SANKEI EX」にてブランド、旅、食をテーマとした執筆活動を展開。南アフリカやオーストラリアなど世界各国を取材で巡るほか、臨時特派員として南太平洋のキリバス共和国への駐在経験も持つ。J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」にて、週1回おすすめニュースを3年間にわたり担当。
現在は2児の母となり、これまでの取材経験に加え、教育、健康、ライフハックへと関心の幅を広げている。「趣味を仕事に!」をモットーとする自称「脱力系ライター」。釣り、温泉、グルメ、そして海を眺めてぼーっと過ごす時間を愛する旅人でもある。長年、酒と旅と釣りを友としてきたが、現在は期間限定で禁酒中。新商品から旅、ファッション、グルメまで、自身のアンテナに触れたトピックを独自の視点で発信している。
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