女優の見上愛さん(25)が一ノ瀬りん、上坂樹里さん(20)が大家直美というヒロインをそれぞれ演じるNHK連続テレビ小説『風、薫る』(月~土曜午前8時)の第42話が26日放送され、手術介助を教えてほしいと頭を下げたりんに対し金銭を要求した看病婦・永田フユ(猫背椿さん)に視聴者が騒然としました。
フユのことを観察する直美
りんから手術の話を聞いた直美は、てきぱきと介助をこなしたというフユのことを観察しました。患者への接し方は丁寧ではありませんが、確かに素早いうえに要領もよく、たくさんの仕事をこなしています。
同期の柳田しのぶ(木越明さん)によると、フユはここで10年働いている一番の古株だといいます。
「看護だけでなく、振る舞いも学ぶといい」
詰所でりんたちが休んでいると、助教授の藤田邦夫(坂口涼太郎さん)がやってきて、今後、看病婦は見習い生たちから看護の仕方を教わるようにと指示しました。
多田重太郎(筒井道隆さん)からの通達で、「看護だけでなく、振る舞いも学ぶといい」と嫌味も付け加えました。藤田たちは、りんが元武家だと知り態度を変えましたが、逆に看病婦たちは前より増して実習生たちに反発するようになりました。
千佳子は無事退院
乳がんを患っていた和泉千佳子(仲間由紀恵さん)が無事退院した日、太ももに木片が刺さった患者の緊急手術が行われることになりました。りんと直美は、外科教授の今井益男(古川雄大さん)と助手の黒川勝治(平埜生成さん)から手術介助を命じられます。
りんたちは「できない」と猛反対しますが、黒川から「医者に指図されたなら手術室に入れ」と命令され、従わざるを得ませんでした。2人が心配したように、手術中、りんと直美は何の役にも立たず、結局フユたち看病婦が手術介助を務めました。
手術室でオロオロするだけのりん
りんは現場でオロオロするだけでした。手術後、今井は「元より期待などしていない。あの患者さん、古川男爵。華族だよ。それでキミたちを呼んだ」と明かし、退院までの担当にりんを指名しました。黒川は「医者も、実技の研修を受けなければ手術はできるようにならない。落ち込むのは傲慢というものだ」と厳しく言い放ちました。
黒川によると、千佳子の話が政財界に広まり、華族や政治家から、看護婦の手厚い看護を受けたいという患者が増えているといいます。
「お金くれたらね」というフユ
「手術室に看護婦がいたと聞けば患者は安心する。それだけだ」と黒川は補足しました。りんはたまらず、フユに手術介助を教えてほしいと頭を下げます。
フユは「いいよ」と快諾しますが、「お金くれたらね」という条件を加えました。「教えるんだから、お金をもらわないと割に合わない」というのがフユの言い分で、「月謝を払う気になったらまた言ってくれる?」と突き放しました。
「卑しい」と呆れる多江
そんなフユの意地悪に同期は大ブーイング。玉田多江(生田絵梨花さん)は「卑しい」と呆れますが、直美は、卑しいのではなく本当にお金がなくて切羽詰まっているのではないかと考えました。看病婦には、行き場のない女性、身寄りのない人、遊郭にいたやり手婆もいるということにも触れました。看病婦の給金は月3円という話で、その安さに同期たちは驚きました。
りんは、看病婦と仲良くはなれなくても、一緒に働けるようになりたいと主張しますが、泉喜代(菊池亜希子さん)は、相手がどう思っているかが問題だと顔を曇らせました。
長屋から「おーい」という声
そのころ、フユは外の水場で洗濯をしていました。長屋から「おーい」という声が聞こえると、疲れ切った顔で立ち上がりました。
SNSの反応
『風、薫る』第42話の放送に対し、SNS上では視聴者から多くのコメントが寄せられています。
■千佳子の退院シーンへの共感と指摘:手術が成功して退院していった千佳子に対し「退院できてよかった」「『寂しいけど、嬉しい』確かに!」とりんの言葉に深く共感し、無事な回復を喜ぶ声が続出しました。「公爵夫人の気持ちが痛いぐらい刺さりました」と感動する声の一方で、「りん、すぐ患者さんの前で泣いてしまうけど…それは看護婦としてはNGかも」といった冷静な指摘も見受けられました。
■今井先生の手術シーンへの驚きと称賛:今井先生の手術シーンに対する反応も多く、「なぜスーツ姿で手術を?と違和感があって調べたら、明治時代は史実の通りだった」と驚きの声が上がっています。「外科の手術は今井先生の他にできる人はいないんでしょうか」というツッコミも寄せられました。
■フユの金銭要求シーンに対する賛否と期待:手術介助を教える見返りに金銭を要求したフユに対し「りんに金を要求するなんて腹がたちます!」「看病婦と看護婦見習いの溝がまた大きくなってしまいましたね」と関係悪化を懸念する意見が寄せられた一方で「お互い教え合いウィンウィンになれば」と、今後の歩み寄りを願う温かいコメントも上がっていました。
ライターコメント
患者の命と向き合う現場でありながら、当時の「身分」や「見栄」が色濃く反映される病院の実態が浮き彫りになった第42話。オロオロするしかなかった自分の無力さに打ちひしがれながらも、プライドを捨ててフユに頭を下げるりんのひたむきさに胸を打たれました。一方で、月給3円という過酷な現実の中で生きるフユの「お金をくれたらね」という言葉は、単なる意地悪ではなく、彼女なりの過酷な生存戦略だったのかもしれません。直美が推測した通り、フユの背後にはどんな過酷な事情が隠されているのでしょうか。立場を超えて「一緒に働きたい」と願うりんの真っ直ぐな思いが、いつかフユの頑なな心を溶かす日が来ることを祈らずにはいられません。
『風、薫る』過去記事
NHK朝ドラ『風、薫る』【第41話】「私が手術室でそばにいます」恐怖に震える千佳子(仲間由紀恵)を救った、りん(見上愛)の心に寄り添う言葉に視聴者号泣






