2005年に第1回が行われ、今回で25回目となる不忍(しのばず)ブックストリートの「一箱古本市」が5月5日に開催されます。
大家さんと店主とお客さん…?
一箱古本市は地域のお店や施設が「大家さん」として、本屋さんや本好きな人が「店主」としてそれぞれ参加。「店主」が段ボール1箱分程度の古本を持ち寄り、「大家さん」の軒先で自由に販売・交流できるイベントです。
本イベントは東京のいわゆる「谷根千」で開かれます。
谷根千は、東京の下町である「谷中・根津・千駄木」の3つの頭文字を取った地域の総称で、今回は7か所のお店や施設が「大家さん」として参加するそうです。
不忍ブックストリート公式サイト:https://shinobazu-bookstreet.com/
実は増えている個人選書の本の販売
実は今回のようなイベントのみならず、「本の街」として名高い東京・神保町には「一棚一棚に店主がいる」というコンセプトの共同書店が2022年にオープンしています。
この共同書店は、それぞれの書棚にフランスの実在の通りの名前が付けられており、それぞれの店主のこだわりが詰まった棚のほか、書評アーカイブサイト「ALL REVIEWS」の参加書評家たちが選んだ本が所せましと並ぶ棚などで、さまざまな本が売られています。
店主によって選書がまったく異なるため、ひとつの書店でありとあらゆるジャンルに触れることが出来ます。デジタル化が進む社会で、本好きたちによるアナログな交流が広がりつつあるのは興味深いですね。
PASSAGE by ALL REVIEWS(共同書店)公式サイト:https://passage.allreviews.jp/