女優の見上愛さん(25)が一ノ瀬りん、上坂樹里さん(21)が大家直美というヒロインをそれぞれ演じるNHK連続テレビ小説『風、薫る』(月~金曜午前8時、土曜は1週間の振り返り)の第84話が23日放送され、文(内田慈さん)の壮絶な半生が明らかになったほか、文と直美の母娘関係が真実を受け止め合うステージへと進み、長く続いたすれ違いが大きく動いた展開に、多くの視聴者が心を動かされました。
1人の人間として文と向き合うことに決めた直美
りんの言葉に背中を押された直美は、素直な感情と向き合う覚悟を決め、看護師ではなく1人の人間として文と向き合うことにしました。そんなある日、直美は、りんと、りんの娘・環(英茉さん)、そして文の4人で双六を楽しみました。
サイコロを振っては無邪気に笑い合う温かな時間は、運命の悪戯で長年引き裂かれていた母と娘が、ほんの束の間、家族の温もりを分かち合う瞬間となりました。文は「あ~楽しかった。なんだか女同士、みんなでお酒でも飲みたくなりました。おしゃれにぶどう酒でも」と微笑みました。
明かされた文の壮絶な半生
そして、直美の依頼で文の過去を探っていた寛太(藤原季節さん)により、文が「夕凪」を名乗っていたころの壮絶な半生が明かされます。
「直美さんの母親は、一緒に逃げていた男と船に乗って外国に行くつもりだったらしい。だが、男の方は、身重の女をおいて1人船に乗ってドロン」。連れの男に捨てられた文が直美を産み落とすも、わが子を守るため教会へ預けざるを得なかったことを伝えました。
卯三郎に頼みごとをする文
日本橋で舶来品などを手広く扱う「瑞穂屋」の店主・卯三郎(坂東彌十郎さん)も病床の文を見舞いました。チョコレートを差し出し、「よく…頑張ってきましたねぇ」と、波乱に満ちた人生を歩んできた文を労いました。
文は卯三郎に感謝し、1つ頼みごとをしました。
「ううん。ありがとうございます」と笑う直美
切ない真実を抱え、疲れ果てて団子屋の前を歩く直美。そんな彼女を小川吾郎(甲斐翔真さん)が元気づけます。店先で蒸しパンを頬張りながら手を振る小川は、直美の休日を見計らって、一か八かで待っていたといいます。
小川のまっすぐな優しさに触れ、暗かった直美の表情にふっと笑みがこぼれます。口の水分を奪われて慌てる小川に「お茶のんで」と世話を焼きながら、自分のためにただそこにいてくれる小川の存在に、直美は「ありがとうございます…」と感謝を伝えました。小川が「ん? それは自分が言う言葉です」と返すと、直美は「ううん。ありがとうございます」と言って笑いました。
「直美さん、1つだけしたいことがあります」
ある日の夕方、文の横でうたた寝をしてしまった直美。目を覚ました文は、直美の頬を触ろうと手を伸ばそうとしますが、胸元から覗くお守りに気づくと、手が止まってしまいます。気配を感じた直美が目を覚ますと、文は穏やかに笑いながら、「直美さん、1つだけしたいことがあります」と話しかけました。
SNS「限られた時間の中で親子の絆を取り戻して」と切実な声多数
『風、薫る』第84話の放送に対し、SNSでは視聴者から様々な反応が寄せられています。
ライターコメント
第84話は、文の壮絶な過去が明らかになり、直美が1人の人間として彼女と向き合う覚悟を決める非常に重要な回でした。双六を楽しむささやかな時間は、長年すれ違っていた母娘が家族の絆を感じる切なくも温かい名シーンで、思わず涙がこぼれました。また、重い真実を抱えて疲弊する直美を、ただ明るく真っ直ぐに癒やしてくれる小川の存在は、視聴者にとっても大きな救いになっていますよね。文が卯三郎に託した頼み事、そして直美に切り出した「1つだけしたいこと」とは一体何なのか……。今後の展開からますます目が離せません!
『風、薫る』過去記事
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