女優の見上愛さん(25)が一ノ瀬りん、上坂樹里さん(21)が大家直美というヒロインをそれぞれ演じるNHK連続テレビ小説『風、薫る』(月~金曜午前8時、土曜は1週間の振り返り)の第83話が22日放送され、直美の母親・文(内田慈さん)を直美の頼みで往診した帝都医大病院の外科助教授・藤田邦夫(坂口涼太郎さん)が触診後、「治せない患者にも日々の看護が必要」と語った一言に多くの視聴者が感動。Xではこの日、「藤田先生」というワードがトレンド入りするなど大きな話題となりました。
文が母親だと告げる直美の手紙を読むりん
新潟の舎監室でりんは直美からの手紙を読みました。そこには、文が直美の母親だったということが書かれていました。
直美が文の部屋を訪れた日、文が突然血を吐いてその場に倒れ込みました。直美は藤田のもとへ駆け込み、往診を頼みます。文の部屋で触診を終えた藤田は、文に「酷い胃炎かと。入院をお勧めしますが」と告げましたが、外へ出ると直美に「胃に硬いしこりがある。おそらくがんだ」と宣告。すでに全身に転移しており、手術や治療の手立てがないことを伝えました。それに対し、絶句し、頭を下げる直美に藤田は、「医者は治療法がない人にできることはほとんどない。痛み止めの薬を与えるくらいで…。でも治らない患者にも、病院に来られない患者にも、日々看護は必要だから…。頑張って」と温かい言葉をかけました。
「患者さんを見るのは当たり前」という直美
部屋に戻った直美は、藤田の思いやりを汲んで明るく振る舞いますが、文は「もう十分」と言い、「ここへはもう来なくて結構」と静かに拒絶しました。直美は「来ます。看護婦として患者さんを見るのは当たり前ですから」と譲りませんでした。
心に抱えた重圧は直美をじわじわと追い詰めていきました。家では眠ることができず、病院の備品チェックでも凡ミスを犯します。直美の限界は近づいていました。
りんに直美の異変を知らせる手紙を出していた娘・環
大きな不安と孤独を抱え、とぼとぼと家路につく直美。すると突然、「直美さん!」と呼びかける声が響きました。振り返ると、そこには新潟にいるはずのりんがいました。
りんが帰京したのは娘の環(英茉さん)の手紙がきっかけで、直美の異変に気づいた幼い環が、りんへ「直美さん、大変すぐかえってきて」と書いた手紙を出していました。
自問自答する直美と優しく寄り添うりん
その晩、直美は文が胃がんで余命いくばくもないことを吐露しました。「どうするのが文さんのためになるのか、わからなくて…」と自問自答する直美に、りんは「それは…違うよ」と力強く言い、直美は文の子供なのだから、自分の気持ちを優先すべきだと助言。「看護婦しなくていい。こんな時くらい」と寄り添い、そっと直美の手を握りました。
SNS「すべての看護職に届けたい名言」と涙する視聴者が続出
『風、薫る』第83話で、坂口涼太郎さん(35)演じる藤田先生の思わぬ行動と温かい言葉に対し、SNSでは多くの視聴者から反響が寄せられています。
ライターコメント
普段はどこか抜けていたり嫌味なキャラクターとして描かれていた藤田先生が、ここ一番で見せた圧倒的なプロフェッショナリズムと深い優しさには、本当に心を撃ち抜かれました。「治せない患者にも日々の看護が必要」という台詞は、医療や看護の本質を突くだけでなく、命と向き合うすべての人への救いとなったはずです。そして、母の余命という重すぎる現実に押しつぶされそうになっていた直美のもとに、幼い環の手紙をきっかけにりんが駆けつける展開も涙なしでは見られませんでした。互いを思いやる人々の温かさに、朝から胸がいっぱいになる名回でしたね。
『風、薫る』過去記事
NHK朝ドラ『風、薫る』(82)直美(上坂樹里)の痛切な願い…吉江先生の「自分で幸せになった」に視聴者もらい泣き
NHK朝ドラ『風、薫る』(81)「私の母親ですか?」直美(上坂樹里)の核心に迫る直球にSNS騒然
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