大家直美役を演じる上坂樹里さん

NHK朝ドラ『風、薫る』(86)万作はスパイではなかった――院長との意外な関係判明 黒川先生のスカウトにも大反響

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エンタメ

女優の見上愛さん(25)が一ノ瀬りん、上坂樹里さん(21)が大家直美というヒロインをそれぞれ演じるNHK連続テレビ小説『風、薫る』(月~金曜午前8時、土曜は1週間の振り返り)の第86話が27日放送され、新潟有数の大病院「黒川病院」の跡取りだったことが判明した帝都医大病院の外科教授助手だった黒川勝治(平埜生成さん)が、看護師として自信を失っていたりんに「看護婦取締」として病院を任せたいと熱心に口説く姿が描かれ、Xではこの日、「黒川先生」がトレンド入りするなど話題になりました。また、帝都医大病院院長・多田重太郎(筒井道隆さん)と用務員・柴田万作(飯尾和樹さん)の関係が幼なじみだったことも明かされ、一部の視聴者の間で囁かれていた「万作=院長のスパイ説」が覆され、Xではこの日「万作さん」もトレンド入りしました。

りんを外に連れ出す黒川

ドラマはこの日から第18週「岐路にて」(第86~90話)に入り、放送の序盤、上越の高越女学校で掃除をしていたりんのもとを、黒川が訪ねてきました。黒川は突然の訪問を詫び、「ゆっくり話せないか?」と言ってりんを外へ連れ出しました。

黒川はこの辺で一番大きい黒川病院の跡取りで、帝都医大病院で修行した後、4月から実家に戻ってきていました。医療器械も最新のものがそろっており、東京と同じ治療ができるよう努めていましたが、新潟に「トレインドナース」が1人もおらず、りんに「看護婦取締として黒川病院で働いてもらいたい」と頼みました。

「ゆっくり考えてから返事を聞かせてほしい」という黒川

帝都医大病院と同額の給金を約束しましたが、看護婦としてやっていく自信がないりんは「すみません、私にはできません」と頭を下げました。りんは手が震えるようになって以降、患者と接していないため、今の自分の状態はわからないものの、気持ちとして看護婦としてやっていく自信がありませんでした。

黒川は「キミは本当に一生このまま看護に関わらないつもりなのか?僕はキミのような、患者のために悩める人こそ現場にいるべきだと思うがね」と言いました。その言葉はりんの心に刺さりましたが、黒川は返答を急がず、「もう少し、ゆっくり考えてから返事を聞かせてほしい」と頼み、帰っていきました。

貧しい人々にも看護を届けたいという思いを強くする直美

一方、知人の大家トヨ(松金よね子さん)や実母・柳川文(内田慈さん)との別れを経験した直美は、富裕層だけでなく、病院へ来ることができない貧しい人々にも看護を届けたいという思いを強くしていました。内科教授・木村文平(前野朋哉さん)に相談すると、大学病院では構造上、慈善医療を担うことは難しいと説明されました。

その後、直美は大山捨松(多部未華子さん)のもとを訪ね、自らの考えを打ち明けます。貧しい人々への看護と事業としての採算性の両立に悩む直美に、捨松は米国の派出看護制度を紹介し、「松竹梅」の料金設定を設けた派出看護の会を立ち上げることを提案。「女の身で……?」とためらう直美に、「直美さんがやることは、たとえ小さな歩みでも、新しい女の生き方につながります」と背中を押しました。

「派出看護をするつもりですか?」と問い返す多田

決意を固めた直美は、多田に「私、帝都医大病院を辞めさせていただきます」と退職を申し出ます。すると多田は驚く様子もなく、「派出看護をするつもりですか?」と問い返しました。多田は、その考えを盗み聞きしていた万作から報告を受け、すでに直美の考えを把握していました。

直美が、貧しい人々のための派出看護の会を立ち上げたいと説明すると、多田は「大学病院は、突き詰めれば医学の研究、発展のための病院だ。今の医学では救えぬ命を、明日救うべく進み続けねばならない。一方で、今の医学から貧しさゆえこぼれ落ちる命を救う者もいなければならない」と理解を示し、協力してくれそうな町医者の名簿を手渡しました。

万作による粋な計らい

「どちらの医も仁術なり。健闘を祈る」という多田の粋な計らいの背景には、万作の存在がありました。

直美は、わざと万作に聞こえるように、派出看護について木村に相談。多田の幼なじみの万作が現場の思いを伝えたことで、多田は直美の志を理解し、送り出す準備を整えていたのでした。

SNS「品がある」と黒川先生に対する絶賛の声

『風、薫る』第86話の放送に対し、SNSでは視聴者から様々な反応が寄せられています。

朝ドラ「風、薫る」視聴者の反響まとめ

「黒川先生に絶賛!」称賛と感動の声

大病院の跡取りと判明した黒川先生の冷静で公正な人柄に「スタッフをよく見ている」「品がある」と絶賛の声が上がっています。また、周囲の夢を応援する捨松の姿や、感謝をすぐに言語化できる直美のコミュニケーション能力に対し、「自分の仕事でも参考にしたい」と感心するコメントが多数寄せられました。

「まさか幼なじみとは!」驚きと発見の展開

万作さんと院長が幼なじみだったという事実に「まさか!」と驚く視聴者が続出。「最初は裏がある人かと思ったけれど、実はとても素敵な人だった」と印象が好転したという声や、「幼なじみといえば、虎太郎はどうしてる?」と別キャラクターを気にかける反応も見られました。

「恐怖を乗り越えて…」りんへの深い共感

患者を失った恐怖から抜け出せないりんに対し、「時間が経っても怖さは消えない」「命を救う喜びを取り戻してほしい」と寄り添う声が集まっています。

「安心できる未来へ!」直美への熱いエール

捨松からの画期的な提案に背中を押された直美に対し、「捨松様の言葉が胸に火を灯した」「直美ならやれる!」と期待の声が殺到。「誰もが平等に看護を受けられる未来のために動くべき時」と、新しい道を切り拓こうとする姿に、温かい応援が数多く寄せられています。

ライターコメント

第86話は、それぞれのキャラクターの「粋な計らい」に胸が熱くなる放送回でしたね。りんを気遣いながらも、医療従事者としての本質を突いた言葉で熱心にスカウトする黒川先生の誠実さには、思わず見惚れてしまいました。そして何より、一部で囁かれていた「万作=スパイ説」が見事に覆り、まさか院長との幼なじみラインで直美を援護射撃していたとは、ですね。多田院長の「どちらの医も仁術なり」という言葉も素晴らしく、新しい道を歩み始める直美、そして返事を保留にしているりんの次のアクションから目が離せません。

『風、薫る』過去記事

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