俳優、横浜流星さん(28)が江戸の出版王、蔦屋重三郎を演じるNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(日曜後8・0)。吉原風俗考証を担当する山田順子さんが4月28日、「午後LIVE ニュースーン」(月~金曜後3・10)に生出演し、劇中のシーンを解説しました。
番組では「べらぼう」第12回(3月23日放送)で花魁・うつせみ(小野花梨さん)と浪人・新之助(井之脇海さん)が足抜けに成功したことが話題となりました。
物語の舞台である江戸中期の吉原で、実際にそのような足抜けがあったのかと問われた山田さんは「ちょいちょいあったらしい。記録には残ってないんですよね。ほとんどの場合は失敗する」と回答しました。
では、なぜ新之助たちの場合は成功したのか。山田さんは2人が足抜けしたのが「俄(にわか)祭り」の期間中だったことが成功の要因だと説明しました。
「俄の時だけは、女性に通行切手が発行されない。日ごろは(吉原に)入って出るために切手が発行される。お祭りの時にそんなことやってたら女性客がたくさん来ても対応できないから、無礼講ってやってた。だから、ある程度抜けやすかった。門番も雀踊りが白熱してたから、みなさんそっちに夢中。その隙に出てったというストーリー」と解説しました。