2025年大阪・関西万博の会場で大量の虫が発生していると指摘されている問題を巡り、20日に記者会見した日本国際博覧会協会の高科淳副事務総長が、虫はハエの一種である「ユスリカ」との認識を示し、発生を抑えるために殺虫剤の散布など対策を講じていることを明らかにしました。
高科氏は、ユスリカが会場南側で水上ショーなどが行われる「ウォータープラザ」の水辺を中心に、大屋根リング上や会場中心部の静けさの森、パビリオン周辺など「広範囲で確認されている」と説明しました。
協会として虫の羽化を防ぐ発泡剤を植栽帯にまいたり、施設内に入らないよう殺虫ライトの設置や殺虫剤の散布などを行ったりしているとしました。専門業者と相談し、追加の対応も検討しているとしています。
SNS上の感情
関西万博で大量発生している虫に対し、協会が殺虫剤の散布などの対策を講じているというニュースについて、SNS上では多くの投稿が行われました。
emogram編集部では、このニュースに対するSNS上の感情を独自に分析しました。
感情分析の結果は以下の通りです。
- 「怒」(約5割)
- 「哀」(約3割)
- 「喜楽」(約1.5割)
主な「怒哀」の声(約8割)
「夢洲は万博の計画段階から『ユスリカの特異的な大量発生地』であることが報告されていた」
「協会側が『見なかったこと』にしてしまった」
「本格的な駆除薬の投入などをすべきであった」
「もはや手のつけようがなく」
「先日あいにくの天気に行きました。虫が大量すぎて絶句しました」
主な「喜楽」の声(約2割)
「虫が多いということは、それだけ自然環境に近いということで良いではないですか」
「ユスリカの幼虫である赤虫は水質浄化に貢献している」
まとめ
今回の分析では、協会が遅ればせながら虫対策に乗り出したことに対し「怒り」の感情が最も多く、次いで「哀しさ」が続きました。虫の大量発生は予測できていたにもかかわらず、対策が不十分だったことへの批判や万博の運営・計画の不備を指摘する声が多く見られました。
ライターコメント
大阪・関西万博の会場内で虫が大量発生する様子がSNSで相次ぎ投稿される中、日本国際博覧会協会は発生を抑えるために殺虫剤の散布など対策を講じている、としています。ただ、今回、大量発生しているユスリカは、水底の泥中の有機物を食べ、水質浄化に貢献する益虫としての側面もあります。このため、SNSのコメントの中には「昆虫食などに活用すれば」「肥料などに出来るのかも含めていのちのリサイクルなどを考えてみては」という前向きな提案もありました。