政府が進める備蓄米放出で、楽天グループは29日、「楽天生活応援米」として5キロ1980円(税抜き)で同日午後から販売を開始すると発表しました。
同グループは、政府から購入した備蓄米を精米し商品化する方針です。
特設ページを開設
特設ページを開設して、ネット通販サイト「楽天市場」内の直営店舗である「楽天24」や「Rakutenグルメ館」のほか、「楽天マート」でも順次販売します。
楽天24とRakutenグルメ館では29日午後から販売を開始します。楽天24は6月7日から、Rakutenグルメ館は入荷次第発送開始する予定です。楽天マートは入荷次第、販売を開始します。
現状では在庫に制限があるため、予約上限に達した場合受付を終えるとしています。在庫が追加され次第、販売を再開。農林水産省が開始した随意契約の新方式で同グループは1万トンを申し込んでいました。
SNS上の感情
楽天グループの備蓄米の販売のニュースを巡っては、SNSで投稿が相次ぎました。
emogram編集部では、このニュースに対するSNS上の感情を独自に分析し、ポジティブとネガティブの比率を割り出しました。
感情分析の結果は以下の通りです。
- 「喜」(約6割)
- 「怒」(約1割)
- 「哀」(約0.5割)
- 「楽」(約2.5割)
主な「喜楽」の声(約8.5割)
「庶民には嬉しい話です」
「少なくともこれで小泉(進次郎)さんはウソつきにはならずにすんだ」
「良いね!安心して家族も買える」
「政府、スーパー、消費者のだれもが得をするよい取引です」
「いろなところで売り出されるだろうから、そのうち買いやすくなる」
「損をするのは24年産を高値掴みで保管している卸です」
「悪徳卸の尻馬に乗って消費者からふんだくる考えだった卸はいい気味です」
「こういう時に採算度外視とは言わないが、積極的に動くのが男三木谷(浩史・楽天グループ社長)だ」
主な「怒哀」の声(約1.5割)
「送料1000円かな?」
まとめ
今回の分析では、多くの人が楽天グループの税抜き1980円という価格設定を評価し、この取り組みを肯定的に捉えていることが分かりました。とりわけ「庶民には嬉しい話」「買いやすくなる」といった声が目立ちました。一方で「古古古米」への懸念や「送料はどうなのか」という疑問も一部に見られました。
ライターコメント
政府は、随意契約で放出する備蓄米について、2022年産を20万トン、2021年産を10万トン放出します。大手小売業者への備蓄米の引き渡しは29日に始まり、小売業者向けの放出が本格化しています。楽天グループのほかに、生活用品大手アイリスオーヤマ(仙台市)も1万トン調達し、6月2日から税抜きで5キロ当たり2000円で販売する予定です。イオンなど流通大手の店頭などでも6月から備蓄米が店頭に並ぶことになりますが、買い占めなどの行為が広がることないよう、消費者にも冷静な対応が求められそうです。