トランプ米政権からの離脱を表明した実業家のイーロン・マスク氏は30日、トランプ大統領とともにホワイトハウスで記者会見し、「今後も大統領の友人、助言者としてここを訪ねたい」と非公式な立場で政権への関与を続ける考えを示しました。
DOGEを実質的に率いる
トランプ氏が成立を目指す巨額歳出法案をマスク氏が批判するなど両氏の溝も取り沙汰される中、会見では良好な関係をアピールしました。
マスク氏は、年間の勤務日数に上限がある特別政府職員の資格で「政府効率化省(DOGE)」を実質的に率い、トランプ政権が進める政府職員の大量解雇や予算削減を主導してきました。
会見では「これまでに1600億ドル(約23兆円)以上の無駄をなくし、その額は増え続けている」と主張しました。
トランプ氏は会見でマスク氏について「素晴らしい働きをしてくれた」と称賛し、「特別な人にしか贈らない」とする金色の鍵型のオブジェを手渡しました。
SNS上の感情
マスク氏がトランプ政権を離脱したことについて、SNSでは投稿が相次ぎました。
emogram編集部では、この話題に対するSNS上の感情を独自に分析しました。
感情分析の結果は以下の通りです。
- 「喜」(約3.5割)
- 「怒」(約3割)
- 「哀」(約1.5割)
- 「楽」(約2割)
主な「喜楽」の声(約5割)
「お疲れ様でした 将来は大統領か!!」
「短期間に圧倒的な実行力を示してもらった。その姿勢には敬意しかない」
「日本でも彼のような人材が出現したらええなあ」
「決してケンカ別れではなく、以前からの約束を守っただけだよね」
「〝退任〟と〝称賛〟の間にある静かな駆け引き。マスク氏の次の一手、やっぱり目が離せませんね」
主な「怒哀」の声(約5割)
「もう骨の髄までしゃぶりつくしたからいらねえよってとこかな」
「イーロンが効率化やめたってことは、これからまた政府はいつも通りのぐだぐだモードかな」
「民間の論理を国の機関に持ち込んでも、全く合わなかった」
「結局は政治的パフォーマンスだった」
「これからも化かし合いですね」
まとめ
今回の分析では、マスク氏の離脱に対して、ポジティブな反応とネガティブの反応が大きく分かれました。実業家であるマスク氏の手腕や実績を評価する意見がある一方で、今後の政府運営や両者の関係性に対する懸念や皮肉も見られました。また、単なる任期満了という事実を指摘するコメントもあり、状況を冷静に見る視点も存在していました。
ライターコメント
マスク氏が経営する宇宙開発企業のスペースXや電気自動車(EV)大手のテスラは、多くの政府機関と取引を行ったり、規制・監督を受けたりする立場にあり、マスク氏が政府改革に関与するのは利益相反にあたるとの指摘が米国内では渦巻いていました。こうした危惧もあって、アメリカ国内ではテスラ車の不買運動が拡大しつつあり、一時、絶好調だったテスラの業績は低迷し始めています。SNS上でも、マスク氏がトランプ政権を離脱したことについて「政治的な駆け引き」と冷静に分析する声も多く「結局は政治的パフォーマンスだった」という声もありました。