任天堂の新型家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ2」が5日、発売されました。
任天堂は、転売目的で製品を大量購入する「転売ヤー」に対する対策を強化してきましたが、フリマアプリのメルカリと楽天ラクマでは転売が相次いで確認されています。
LINEヤフーでは確認されず
一方、独自基準に基づく出品禁止措置を導入したLINEヤフーではゲーム機の転売は確認されておらず、ファンからはメルカリと楽天ラクマに対する強い批判の声が上がっています。
メルカリと楽天ラクマでは、定価から数万円を上乗せした価格で出品が相次いでいます。さらに、不十分な説明で箱のみや商品写真のみ、初代スイッチを出品といった悪質なケースも目立ちます。
転売ヤー対策で連携も…
任天堂は5月27日、スイッチ2について、転売目的などによる不正な出品行為を防止するため、フリーマーケットアプリを運営するメルカリ、LINEヤフー、楽天グループとの協力で合意したと発表しました。
メルカリ、LINEヤフー、楽天グループの利用規約に違反して出品する行為について、削除対応や情報共有などで連携するとしていました。
明確に出品を禁じず
LINEヤフーは、買い占めによって一時的に希少性を高められ、価格がつり上げられる恐れがあるとしてスイッチ2の出品を明確に禁止。同社が運営するフリマアプリとオークションサービスでは、スイッチ2を出品しようとすると、禁止商品であるという警告が表示されるほか、商品名や説明文などをごまかして無理やり出品したとしても、AIや人の目で検知して削除しているとしています。
一方、メルカリと楽天ラクマは、発売前などで手元に現物がないにも関わらず、出品する行為や、商品情報を偽る詐欺行為などを禁止。そうした出品を削除するなどの措置を取っているものの、明確にスイッチ2の出品を禁じていませんでした。
SNS上の感情
スイッチ2の発売に際して転売対策を強化したにも関わらず、メルカリと楽天ラクマで転売が相次いで確認されたことに対し、SNSでは投稿が相次ぎました。
emogram編集部では、この話題に対する感情を独自に分析しました。
感情分析の結果は以下の通りです。
- 「怒」(約6.5割)
- 「哀」(約2割)
- 「喜楽」(約1.5割)
主な「怒り」の声(約6.5割)
「任天堂法務部が動くな」
「転売ダメ絶対」
「転売ヤーの思うツボなんだよ」
「アカウント停止2度と出品出来ないになるのを祈る」
「メルカリ禁止じゃなかったのか?」
「なんでこいつらが当たって自分は当たらないの?」
主な「哀しみ」の声(約2割)
「なんだこれは…たまげたなぁ」
「絶対抽選でゲットしたる!!いつの日か…」
まとめ
今回の分析では、フリマアプリのメルカリと楽天ラクマでスイッチ2の転売が相次いで確認されたことに対して、転売行為への怒りや批判、正規ルートでの購入を待つべきという意見が多く見られました。
ライターコメント
フリマアプリでは、転売対策を講じてきたとしていたにも関わらず、発売当日に、スイッチ2の転売を許すことになったメルカリ、楽天ラクマに対し、SNSでは怒りの声が殺到しました。「メルカリも楽天ラクマも転売対策全くしてないザル」「ヤフオクは本気の姿勢。メルカリの対応は、『は?』」などの厳しい反応が示されています。
転売を巡っては、日本マクドナルドが5月中旬に発売したSNS発の人気キャラクター「ちいかわ」のハッピーセットが転売ヤーによって買い占められて〝即完売〟。本当に欲しい人にグッズが行き渡らない事態となりました。そうした経緯も踏まえ、今回、転売対策を強化してきたスイッチ2にも対策に抜け穴があり、結果的に転売を許す結果になりました。メルカリ、楽天ラクマは、転売が確認されていないLINEヤフーを見習って、抜け漏れのない対策を講じることが強く求められることになりそうです。