和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」で27日、中国への返還が決まったジャイアントパンダ全4頭の一般公開が最終日を迎え、早朝から多くのファンが開園を待ちました。
通常より1時間早く開園
約1400人が列をつくり、午前9時に通常より1時間早く開園。ファンらは小走りや早歩きで飼育施設に向かいました。
4頭は24歳で母パンダの良浜(らうひん)とその子の結浜(ゆいひん)(8歳)、彩浜(さいひん)(6歳)、楓浜(ふうひん)(4歳)。28日にアドベンチャーワールドを出発し、中国・四川省の繁殖研究施設へ向かいます。一般公開最終日も動き回ったり元気よくタケを食べたりし、ファンらがその様子を熱心にカメラで撮影していました。
SNS上の感情
アドベンチャーワールドのパンダの公開最終日に早朝から多くのファンが駆け付けたことについて、SNSでは投稿が相次ぎました。
emogram編集部では、この話題に対するSNS上の感情を独自に分析しました。
感情分析の結果は以下の通りです。
主な「怒り」の声(50%)
「中国からすれば高額でレンタル」
「中国の覇権主義の道具として利用されている」
「アドベンチャーワールドがなくなるわけではない」
主な「哀しみ」の声(35%)
「中国にいいように金をとられている」
「中国のしたたかさとがめつさの象徴」
「他にもっと力を入れて守るべき生き物はたくさんいる」
主な「喜楽」の声(15%)
「好きな人が見に行けばいい」
「パンダに絡めてきたグッズやお土産のお菓子はどうなるんだろうか」
「パンダは皆に愛されている」
まとめ
今回の分析では、アドベンチャーワールドのパンダの公開最終日に早朝から多くのファンが駆け付けたことについて、「日本からパンダが減ってしまうのはとても残念だけど、高額なリース料などを考えるとやむを得ない」と指摘する意見もありました。
ライターコメント
アドベンチャーワールドは1994年、ジャイアントパンダの保護に関する共同プロジェクトを中国側と開始し、雄の永明など2頭が来園。永明は良浜との間に結浜、彩浜、楓浜を含む10頭、別の雌との間に6頭の子をもうけました。永明が2023年に帰国して以降、アドベンチャーワールドで暮らすパンダは雌だけになっていました。SNSでは「パンダがいなくても、和歌山は魅力的な観光地」と強調する声も見られました。