日本画専門美術館の東京都山種美術館(東京都渋谷区広尾)は、5月11日まで展覧会「桜 さくら SAKURA 2025」を開催しています。休館日は、毎週月曜日ですが、ゴールデンウイーク中は、祝日の5月5日も開館するということです。
今回の展覧会では、日本画家たちによる、桜の名品51点が展示されています。展示は「桜とともに」「名所の桜」「桜を描く」「詩歌・物語の桜」「夜桜に魅せられて」の5章から構成されています。
このうち、所蔵品の橋本明治氏「朝陽桜」の一点はスマホやタブレットで撮影が可能です。
福島県の三春滝桜を描いており、181.5×162.0センチの大きさを誇る大作は、ファンでなくとも、ぜひ写真におさめておきたいところですね。
山種美術館では、このほかにも、館をあげて、桜づくしの期間となっています。
「美術鑑賞の余韻の中で過ごす心地よいカフェ」と冠するミュージアムショップでは、陶芸家・畑井智和氏が制作した桜をモチーフにした新作ブローチが販売されています。そのほか、展示中の桜の名画のグッズ、石田武氏「《千鳥ヶ淵》A5クリアファイル」(350円)、奥田元宋氏「《奥入瀬(春)》大判はがき」(200円)などX公式アカウントいわく「美しい桜のグッズでショップも満開」とのことです。
「美術鑑賞の余韻の中で過ごす心地よいカフェ」と冠する「Cafe椿」では、桜を描いた同館の名品をモチーフにした和菓子5種と、桜緑茶も、期間限定で楽しめます。和菓子の中のひとつ「ひとひら」は、奥村土牛氏「《醍醐》(#山種美術館)」をモチーフとしており、満開になった枝垂桜の花のひとひらを写し、柚子あんを桜色の練切りに包みこんだということです。
Xでは、今回の展示について、
「桜ブローチ欲しいー。私にも桜咲け」などと楽しみにする声ほか、
既に訪れたという人からも、「一足早く桜を堪能しました」、「(グッズの)ドデカ絵はがきみたいなのを飾って部屋に春が来ました!!」などの感想も。
入館料金は、一般が1400円、大学生・高校生は500円、中学生以下については無料となっています。
また、会期中の水曜日には、学芸員によるギャラリートークも開催されます。
美術館でのお花見は、天候に左右されずに、じっくりと桜に魅せられた日本画家たちの名品を見比べることができます。
この春は、こういうお花見もありかもしれませんね。
<公式サイト>
https://www.yamatane-museum.jp/