左から、開発途中の「光合成する服」と完成イメージ 、開発途中の透明に見える服、希望の服完成イメージ

大阪・関西万博に自然生かした3種の服を地元企業などが展示「光合成」「透明に見える」「希望」

By - emogram編集部
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化粧品メーカーの桃谷順天館(大阪市中央区)、繊維事業を展開するオーミケンシ(大阪市中央区)と東紀繊維(大阪市中央区)、アパレル事業を運営するマツオインターナショナル(東京都渋谷区)の4社は17日、 9月23日~29日の期間に2025年大阪・関西万博「大阪ヘルスケアパビリオン」内に設置される「リボーンチャレンジ」に出展すると発表しました。

4社の展示テーマは「未来のファッション」。関西の繊維業界と化粧品メーカーなどの異業種連携により、大阪から世界に向けて新時代のファッションを提案する取り組みです。

今回、目玉として出展するのが「“ ハダカじゃいられないから” チェンジファッション!!‘You can’t go naked’: Transforming fashion to the future!」。

この中で展示される3種の服が、SNSなどで注目を集めています。

①【光合成する服】

1つめが「人間と植物の共生」というテーマを具現化した、たくましく成長する植物などを組み合わせた「光合成する服」です。東紀繊維が作る特殊なメッシュ状の生地に種子を植え付け、裏地には桃谷順天館とオーミケンシが共同開発した肌の善玉菌を増やす繊維「モイストファイバー」を使用、保湿性を担保することで、植物の育成に寄与します。モイストファイバーは、着用するだけで肌の水分量やバリア機能を改善する効果が期待されており、「肌トラブルのない未来」ということも表現しています。

光合成する服に使われるモイストファイバー

②【透明に見える服】

2つめが光を反射する素材を使った「透明に見える服」です。光学迷彩の技術を応用し、植物の背景をプロジェクションマッピングで投影することで、着用者が透明人間のように周囲と一体化しているかのような演出をする予定です。

「透明に見える服」イメージ

③【希望の服】

オーミケンシが開発した独自の繊維技術を活用して、広島市から寄贈された千羽鶴を紙から糸、服地に再生した子供服を制作。動画と連動した平和の象徴とも言われるバラの香り体験なども含め、世界平和の願いを発信するということです。

広島市から寄贈された折り鶴

SNSでは、とりわけ光合成する服が話題となっており、

「スキンケア生地に植物を根付かせるパッと見はバカバカしいけどこう言うのは俺は好き 今の姿だと虫が来そうだけど」

「服より毛布というか、敷物が欲しいな。ピクニックや外で昼寝するときに使いたい」

など、ユニークな発想を楽しむ声が多く見られます。

大阪は、元々、問屋街として知られる地域「船場」を中心に「繊維の街」で有名な地域です。

大阪らしいユニークな発想のファッションで、もっと未来がよくなっていくことに期待したいですね。

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