memi『3人家族1週間1万円生活から学んだ暮らしの知恵』(4)

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【工夫をこらした誕生会】

こんにちはmemiです。
今回は、これまでに我が家で行ってきた「おうち節約お誕生日会」について、ご紹介させてください。

息子の100日祝いをきっかけに、「おうちでできるお祝い」を工夫するようになり、それは今も、お誕生日会という形で毎年続けてきています。

毎年のお誕生日は、テーマを決めて飾りを作ったり、ごはんを工夫したりと、無理なくできる範囲で大切な思い出の1ページになるように心を込めて準備をしてきました。

節約しながらでも自分ができることで、誰かを想う気持ちは形にできる。そんな実感が、わが家のお誕生日会の原点です。

100日祝いのはらぺこあおむしから始まり、2歳はトーマス、3歳はジュラシックワールド、4歳はパウパトロール…

5歳はシンカリオン、6歳と7歳はポケモン、そして8歳はカービィ。毎年、息子の「好き」をテーマに、おうちの中をその世界観でいっぱいにしてきました。

飾り付けは、100均の画用紙やコピー用紙を紙皿に巻き付けたり、爪楊枝で手作りピックを作ったり。
ポケモンの年には、丸い飾りを作るためにフライパンやお皿で型を取り、文字はスマートフォンのフォントアプリで作って印刷しました。それを切って貼って、つなげて、壁に飾って…

無いものはすぐに買うのではなく、あるものでどこまでできるかを考える。小さな工夫にワクワクしながら、家の中をキョロキョロ見渡す時間が、私にとっての楽しみでした。

そんな日々の中で一番感じてきたのは、息子の成長です。

幼稚園の頃は、数ヶ月も前から「次はどんな飾りにしようかな?」と寝る前にワクワクしながら話してくれて、誕生日を心待ちにしていました。

でも小学生になると、準備する私を気づかって「今日はちゃんと寝てや!」「無理せんでいいからな!」と声をかけてくれるようになって(笑)

最近では、夏祭りやクリスマスなどのイベントがあるたびに、「こんな飾りつけしたい!」と自分からアイデアを出してくれたり、息子にとっての大切なお友達を想いながら「喜んでくれるかな」とワクワクしながら準備したりする姿も見られるようになりました。

誰かを喜ばせたいという気持ちが息子の中に育ってきていることが、何より嬉しく感じています。

お金がなくても、広い場所がなくても、自分なりにできることを精一杯形にしてきたお誕生日会。その積み重ねの中で、息子自身も「大切な人を想って、自分にできることをやる」ことの尊さを感じ取ってくれているように思います。

そして何より、私自身も毎年この時間を心から楽しませてもらっています。
ワクワクしながら準備をして、「どうやって喜ばせよう?」と考える時間こそが、続けてこられた理由なのだと思います。

振り返れば、それこそが私にとっての「節約の鍵」だったのかもしれません。

(不定期連載)

【プロフィル】memi
食費月2万円台でも毎日「おいしい!」と喜んでもらえる節約ワンプレートご飯を作っている3人家族の母。節約を〝我慢〟ではなく〝楽しむ工夫〟ととらえ、カフェ風の彩りあるごはんで心も満たされる食卓を日々考案、実践中。著書に『memiの1ヶ月食費2万円!節約ワンプレートごはん』をはじめとするシリーズ3冊の節約レシピ本がある。自身の経験をもとに、「今日できる小さな工夫」で節約生活を前向きに楽しむことを大切にしている。

インスタグラム:memimemi19.2.5

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