祝日の異端児?
1月1日の「元日」や2月11日の「建国記念の日」のように日にちが固定されているわけでもなく、連休になるよう月曜日へ移動する「移動祝日」でもない、変わり種の国民の祝日である「春分の日」と「秋分の日」。
実はそもそも、祝日として決まるまでの過程が他の国民の祝日と異なることから、ちょっと特殊な祝日といわれています。
2025年の「春分の日」と「秋分の日」は?
2025年の春分の日は3月20日(木)でした。秋分の日は9月23日(火)です。
国立天文台のホームページによると、実はこの春分の日と秋分の日は「太陽は星々の間を移動していて、その通り道を『黄道』といいます。また、地球の赤道を天にまで延長したものを『天の赤道』といいます。黄道と天の赤道は、お互いが傾いているために2点で交わり、その交点のうちの一方を『春分点』、もう一方を『秋分点』と呼びます。そして、太陽が春分点・秋分点の上を通過する瞬間がそれぞれ『春分』『秋分』と定義され、『春分』『秋分』を含む日のことを、それぞれ『春分日』『秋分日』と呼ぶのです」と記載があります。
だから、春分の日と秋分の日は、だいたい毎年同じくらいの日ではあるけれど、微妙に日付が異なるのです。
国民の祝日が決まる日は?
カレンダーを作成する方などにとって、翌年の祝日の日付はとても大事です。なので、翌年の祝日は、その年の2月上旬という早い段階で内閣府から発表されていますが、春分の日と秋分の日に関しては、国立天文台が2月に発表する暦要項で正式決定されているのです。
平日にふと現れてうれしい気持ちになる祝日。
実はそれぞれの祝日には色々な意味があったり、その決まる過程も異なったりと、興味深い経緯がたくさんあります。
祝日に込められた意味や経緯を調べてみるのも面白いかもしれませんね。