文化庁が4日開いた文化審議会の部会で、日本の「書道」をユネスコの無形文化遺産に提案することに決めました。昨年も提案されていましたが、ユネスコの年間審査件数の上限を上回る提案が各国からあったことから、審査は見送られました。
「書道」は、筆や墨、すずりなどを使って、伝統的な筆使いや技法により漢字やひらがななどの文字を手書きするもので、中国で古くから発達し、飛鳥時代に日本に伝えられました。鎌倉時代には武士や商人、江戸時代には庶民の間でも広がりました。
今では、学校の授業や、書道教室で習字に触れ、冠婚葬祭で使用される熨斗(のし)や、年賀状、新年の書初め(かきぞめ)時に使用するなど、日本の伝統文化として、生活に深く根付いています。
今回の文化庁の申請方針を受け、Xでは「嬉しいニュース」「生活に根付いた文化の『書道』をこれからの未来を生きる子供たちにも大切にしていってほしい」などの投稿がされていました。
昨年12月には、伝統的酒造りがユネスコ無形文化遺産に登録されています。書道も登録されれば、日本が世界中から認知され、国内でも伝統を守り、伝えていく意欲がますます高まるきっかけになればいいですね。