ワシントン条約事務局は26日、食用のニホンウナギなどについて、国際取引を規制しなければ絶滅の恐れがある種になる可能性があり、条約への掲載基準を満たすとの暫定評価を発表しました。欧州連合(EU)が6月に提案したニホンウナギを含む全種の規制強化案の妥当性を認める内容です。
ワシントン条約は、規制対象となる動植物を「付属書」に掲載します。提案は締約国会議で投票国の3分の2以上が賛成すれば承認されます。事務局は9月までに追加情報を集め、10月に最終評価を作成します。
価格上昇などの影響が出る恐れ
日本のウナギ消費量は世界最大規模ですが、多くは中国などからの輸入に頼っている状況です。11~12月にウズベキスタンで開かれるワシントン条約の締約国会議で提案が採択されれば、輸出が許可制となり日本で価格上昇などの影響が出る可能性があります。
日本は、ニホンウナギの資源量は十分確保され、絶滅の恐れはないという立場を取っており、共同で資源管理する中国や韓国と連携して提案の否決を目指しています。
SNS上の感情
ニホンウナギを含むウナギ全種類が国際取引の規制対象になる可能性が生じており、提案が採択されれば、輸出が許可制となり日本で価格上昇などの影響が出る恐れがあることに対し、SNSではコメントが相次ぎました。
emogram編集部では、この話題に対するSNS上の感情を独自に分析しました。
感情分析の結果、コメントは大きく以下のように分類されました。
主な「規制支持」の声(35%)
「絶滅されるくらいなら少し我慢しよう (´・ω・`)」
「仕方がない 日本うなぎで商業ベース完全養殖を確立するしかない」
「クリスマスと一緒で商業目的で土用の丑の日が導入された背景があるし、昭和みたく栄養が足りないってわけじゃないんだから規制して資源保護をして回復してから食べればいい」
「持続可能なうなぎ食のためにこそ資源保護が重要。日本の水産業はそれが全くできていない」
「日本の水産庁だと資源保護ができないので、悲しいかな、賛成ですね…」
主な「養殖技術への期待」の声(25%)
「よし日本技術の粋で完全養殖に転換しよう」
「近大ー、完全養殖早くーーー」
「国際会議で『日本にはウナギの完全養殖の技術が確立してる、数を回復させるから日本に投資しろ❗』くらい言ったれ」
主な「規制反対/懸念」の声(20%)
「うなぎは文化だ」
「無視すりゃええやん」
「これで鰻屋の廃業ラッシュ加速しそう。規制は必要だけど、養殖技術への投資支援とセットじゃないと日本の鰻文化そのものが消滅する」
「うなぎが食べれなくなるんですか EUサイテーだな」
主な「代替提案/諦め」の声(10%)
「もうすでに鰻が庶民の食べ物の価格帯でないのでそんなに無理して輸入しなくていいのでは?と思ってしまう派です。どうせスーパーの中国産鰻とか大して美味しくもないし」
「まだ穴子がいる!」
「10年以上、Uナ禁してる自分に謝って」
「#うなぎ って何重にも塗りたくったタレの味だけでしょ」
主な「批判/不満」の声(10%)
「悪いがEUが言うことは信用ならん どれだけ無駄があったか」
「タンチョウツルやサンショウウオの生息地を埋め立てて、太陽光パネル敷き詰めてる方が、よっぽど問題だろが」
「クジラ失敗今度はうなぎ日本叩き完全養殖近い」
まとめ
今回の分析では、多くのコメントは養殖技術の発展に期待を示しつつも、資源保護のために規制はやむを得ないという意見が見られました。一方で、日本の食文化が脅かされることへの懸念も示されています。
ライターコメント
うなぎは高いので、最近ではほとんど食べる機会がなくなりました。今年11~12月にウズベキスタンで開かれるワシントン条約の締約国会議で提案が採択されれば、輸入うなぎの価格がさらに高くなり、うなぎが高嶺の花になることが予想されそうです。今後の行方が不透明なので、奮発して「うな重」を早めに食べておこうかなと思った次第です。