猛烈な暑さが続いた今年の夏。気象庁によると、今年は6~8月の日本の平均気温が平年を2・36度上回り、1898年の統計開始以降で最高になったそうです。
数ある夏の風物詩の一つに蚊取り線香がありますが、今年は状況が一変。「蚊に刺されることが減った」と感じる人が増えたそうです。いったい何が起こったのでしょうか。
蚊も夏バテ
実は、蚊の活動のピークは気温が25度~30度のときで、35度を超えると多くの種類の蚊は「熱中症」状態となって活動が鈍化・停止するそうです。
今年は、1日の最高気温が35度以上になる「猛暑日」の連続日数が過去最長、年間猛暑日も過去最多になったことから、蚊も夏バテして刺される人が少なかったと思われます。
これから活動本格派、対策は
ただ、安心するのはまだ気が早いです。9月に入ってこれから気温が下がってくると、一気に蚊の活動が本格化する可能性があります。
ちなみに、蚊に刺されやすい人の特徴は次の通りです。
・体温が高い
・多くの二酸化炭素を排出する
・汗をかきやすい
・特定の体臭がある
・血液型がO型
・暗い色の服を着ている(暗い色を好むため)
蚊は、温度や二酸化炭素、汗の成分、皮膚の臭いなどに反応して人を感知する性質を持ち、体温が高い子供や妊娠中の女性、お酒を飲んだ人、運動後の人、汗をかきやすい人らは蚊に狙われやすいようです。
蚊は日本脳炎やデング熱といった病原体を媒介することが知られているため、そうした特徴を持つ人はとりわけ注意が必要です。
では、蚊に刺されないためにはどうすればよいのでしょうか。次のような対策が効果的だと言われています。
・露出の少ない長袖・長ズボンを着用
・明るい色の服を選ぶ
・虫よけ剤を肌にまんべんなく塗る
・自宅周辺の水たまりをなくす(蚊の幼虫の発生源を断つ)
・草むらや日陰に近づかない(蚊の発生場所を避ける)
・網戸などで室内への侵入を防ぐ
SNS上の感情
9月以降に蚊の活動が本格化する恐れがあることに対し、SNS上では、コメントが相次ぎました。
emogram編集部では、この話題に対するSNS上のコメントを独自に分析しました。
分析の結果、コメントは大きく以下のように分類されました。
主な「不安・警戒」の声(35%)
「やだ怖い」
「大発生⁉️😱 お店が殺虫剤コーナーを縮小する前にゲットしておかないとですね💦」
「中国みたいにならないといいけど…」
「くるなくるなくるなー」
「これは最悪、アース買おう(株を)」
主な「拒否・嫌悪」の声(30%)
「蚊だけはまじで絶滅してほしい」
「マジで蚊の存在理由がわからん 人間にとって何のメリットがあるんだよ」
「すぐに寒気来てそのまま絶滅してください」
「永遠に低下しててくれ」
「そのまま休んでていいのに」
主な「興味・共感」の声(20%)
「蚊も夏バテするんだ」
「蚊『吸血の意欲ないわ~』 ニンゲン『お仕事の意欲ないわ〜』」
「たし蚊にここ最近蚊にさされてない」
「過ごしやすい時期狙うとは蚊も卑怯者よの…」
「最近暑くて意欲が低下してたけど… もしかして私も蚊だったのかもしれない…」
主な「対策・準備」の声(10%)
「夏に買って使わなかったのであたためておいた虫除けスプレーの出番が来るのか」
「ボウフラが湧きそうな水たまりを無くしておこう」
「殺虫剤スプレー撒いとかないと…」
「虫よけスプレー必要💬」
「蚊に噛まれない対策:- 虫除けスプレー(DEETやイカリジン入り)を使う – 長袖・長ズボンを着用 – 蚊帳や網戸を活用 – 夕暮れ時や湿気の多い場所を避ける – 水たまりをなくして繁殖を防ぐ」
主な「現状報告」の声(5%)
「もう増えてるよ🦟」
「すでに十数カ所刺されているのですが…」
「昨日今日で3箇所やられたから奴等の活性化を感じます…」
「犬の散歩で8月ほぼ毎日(雨降った時とかは行ってない)外でてたけど、普通に日が沈むと蚊いたよ🥺 もっと増えるとか辛い🥺」
「最近ベランダにもいる。やたら蚊にやられ出したからもう始まってると思う。多分、新宿御苑の中が良い気温になり始めてると思われ」
まとめ
今回の分析では、多くの人がこれまで蚊の少なさを感じていたものの、9月中旬以降の大発生の可能性に懸念を示しています。一部では「すでに刺されている」という現状報告がある一方で、「そのまま絶滅してほしい」という願望も多く寄せられています。猛暑で蚊も活動が鈍ったという専門家の見解に対し「蚊も夏バテするんだ」と共感する声もありました。このほか、虫除けスプレーの準備など具体的な対策についての言及も見られました。
ライターコメント
確かに「今年は蚊に刺されなかったな」と筆者も思いました。ただ、もちろん絶滅したわけではなく、これから「奴ら」がやってきそうです。防虫対策も兼ねて、こまめに部屋やベランダの掃除を心がけようと思います。