女優の高石あかりさん(22)がヒロイン松野トキを演じるNHK連続テレビ小説「ばけばけ」(月~土曜前8・0)の第3回が1日、放送され、その不穏な終わり方が視聴者の間で話題になり、Xで「金成さん」というワードがトレンド入りしました。
ウサギを販売
トキの父、司之介(岡部たかしさん)がかつての部下、金成初右衛門(田中穂先さん)とウサギを売る仕事に手を出しました。
武士としてプライドが捨てられず、ずっとくすぶっていた司之介でしたが、トキのことを考え一念発起。世間では毛並みや色の変わった舶来のウサギが大流行しており、当時、ウサギを高値で売る商売がもてはやされていました。
司之介によると、1匹5円だったウサギが最高600円で売れたケースもあったそう。実際にその商売は好調で、数週間後、司之介は1カ月で200円という大金を手にしました。司之介は一気に商売を広げようと、金貸しから目いっぱいの借金をしました。金成も「もちろん私も突っ込みましたので!」と司之介に続きました。
後日、縁日の帰りに松江大橋の近くを歩いていたトキは、若い女性(さとうほなみさん)らが仲買人に川の向こうに連れていかれる様子を目撃します。
金成に似た人物に気付くトキ
松江は大橋川を挟んでトキたちが住む格式高い武家の町と、商人や貧しい人たちが住む町に分かれており、司之介は女性を見て、「あのおなごは、借金のかたに売られたんじゃろう」と言いました。トキはその中に金成に似た人物がいたことに気づきます。
ドラマ全体に不穏な空気が漂う中、司之介が突然姿を消します。フミは、「それにしても、全然、ちょっとだないわね。『ちょっと出る』って、どこに行ったんだか…」とつぶやき、「酔っぱらっていらしたけん、お堀に落ちていないといいけど」と心配しました。しかしその日、司之介は帰宅しませんでした。最後は、司之介と思われる人物がお堀のあたりをうろついているカットで締めくくられました。
SNS上の感情
「ばけばけ」の第3回が放送回に対し、SNS上では多くのコメントが寄せられています。
emogram編集部では、この話題に対するSNS上のコメントを独自に分析しました。
分析の結果、コメントは以下のように分類されました。
主な「共感・期待」の声(69%)
「幸せな時間短かったですね…いっときは成功したかのように見えたウサギ商売なにがいけなかったのか気になります」
「親が商売などに失敗すると、子供の運命にも大きな影響を及ぼすというのは、今も昔も変わらないですね…このような経験は、将来、武器になるのだと考えると、これからの展開が楽しみにもなります」
「毎度のことながら朝ドラで感心するのが主人公の幼少期を演じる子役の上手さ 今回の子も素晴らしい」
「オープニングは3日目でクセになりました(笑)」
「怖い怖い ばけばけ怖いわ。でもめっちゃ面白い」
主な「不安・心配」の声(18%)
「司之介さんは、家族に合わせる顔がなく、川に向かっているのでしょうか。とても心配です」
「金成さん、人買いに売られてましたね。松野家にも暗雲が・・・」
「水辺で座り込んでいましたがまさか…」
「身売りされる女性や犯罪者の様子がべらぼうなみに生々しくて朝から何とも言えない気持ちです」
「父上は借金するだけしちゃったの?だとしたら次に連れて行かれるのは…」
主な「驚き・疑問」の声(10%)
「明治8年に松江で月200円の利益という話は、あまりに出来すぎているように思えます」
「ゾクゾクする展開と終わり方。明日が気になるけど、観るの怖いなぁ」
「あのウサギたち・・・食べられちゃうんじゃ? 食用に繁殖させるんでは?」
主な「批判・否定」の声(3%)
「松江の南北の違いを全国に言わなくても」
「アホのおっちゃんはやっぱりアホのおっちゃんだった」
まとめ
今回の分析では、第3回の「ばけばけ」の放送に対して、第3話で主人公の父・司之介のウサギに関する商売の失敗を匂わせる展開に視聴者はショックを受けています。わずかな幸せな時間から一転、暗い展開に変わったことへの驚きのほか、川辺で座り込む父親の姿に不安を感じる声が多くありました。また、明治初期の貧困など生々しい時代背景の描写に驚く声も見られました。
ライターコメント
司之介が手を出したウサギビジネスが失敗したことをニオわせる終わり方に視聴者が騒然となりました。SNS上では「連れていかれたなかに金成さんいたよね…」「連れてかれてるの、金成さんやんけ! 早っ!! てか父上気づかないのか?w」とツッコむ声も相次ぎ寄せられていました。