高タンパク低カロリーのシカ肉はジビエ料理の代表(イメージ)

クマを出すジビエ店が連日満員にコメント多様『確固たる価値観のない世界』を露呈

By - emogram編集部ゆんち
ライフ

全国でクマの出没が相次ぐ中、意外な動きが注目を集めています。

駆除したクマの肉を提供するジビエ店が、連日満員なのだとか。

連日満席というジビエ店

全国でクマの出没が相次ぐなか、猟師が営むジビエ店が連日満員です。駆除したクマ肉を消費することで、増えすぎたクマを適正な数に戻す動きが始まっています。

モミジが真っ赤に色づいた埼玉県・奥秩父。山間にひっそりと建つ店「きのこの里 鈴加園」では、山や川で採れた食材を使った郷土料理を紅葉とともに楽しむことができます。

クマの剥製(はくせい)が出迎える店内は満席。客の目当ては…。

神奈川から来た客(20代) 「なかなかクマを食べられないので、食べてみようかみたいな。クマのニュースがあったからこそ目についた」

ヤフーニュースーより引用

クマのニュースが増えたことで、逆に「クマ肉」への関心が高まっているようです。

「食べてみたい」が多数あるも…(SNSの声)

この話題、SNSでも大きな反響がありました。感情分析の結果、圧倒的に肯定的な意見が多数でした。

【熊肉への関心・興味】

「熊肉美味しいのかな!?の興味で食ってるだけですね😀」

「是非とも頂きたい」

「えー〜めっちゃ食べたい!!!」

「熊肉いちど食べてみたいな」

「熊は脊椎が美味らしいですね」

純粋な好奇心と、「美味しいらしい」という評判が、多くの人を惹きつけているようです。

【命を無駄にしない・供養の意義】

「殺すのは可哀想で仕方ないけどちゃんと食べるならいい」

「駆除供養いいと思う」

「命に感謝し、いただきましょう」

「命を頂いたなら、骨までしゃぶり尽くす。それが獣への最大の敬意だ」

「殺したならありがたく頂かないとね」

駆除は仕方ないとしても、命を無駄にしないことが大事――この考え方に共感する声が多数。

【獣肉の処理や調理の特徴】

「クマ肉の普及が限定的な理由として、強い臭みや硬さを除去するための特殊な下処理(血抜きや熟成)が欠かせず、手間がかかる点が挙げられます」

「臭味が残りやすい、処理が大変、家畜化ができなかった」

「適切に処理しないと不味い」

「熊はちゃんと処理されたのは美味いのよな」

「銃殺した熊肉は血がすごいからそんな美味しくないんだよな〜」

クマ肉は処理が命。適切に処理されたものは美味しいけど、そうでないと臭みや硬さが残るという指摘も。

【個体数管理・人間との共存】

「保護しつつ個体数を減らす最も簡単な方法:人間が味を覚える」

「食物連鎖がしっかりしているようで安心。この調子でクマの頭数を減らして、街中の安心を取り戻して欲しいな」

「熊は嗅覚いいし、熊の匂いプンプンさせてれば、くまも『俺達の同胞に何をした!!?』って人間を再び恐れるようになってくるんじゃないかね」

「人間は味を覚えたら保護しはじめるから無問題」

生態系管理の視点から、「食べることで個体数を適正化できる」という意見も多数。

【安全性・寄生虫への懸念】

「得体のしれない寄生虫とかありそうですね」

「寄生虫や病原体のリスクから生食が難しく、徹底した加熱調理を要します」

「寄生虫が怖いよね」

「しっかり火入れなはれや。熊に限らずジビエの生煮え生焼けは絶対NG。後が怖いで」

「ジビエは怖くて食べたくない。生肉も無理」

安全性を心配する声も。確かに、ジビエは徹底した加熱が必須です。

【駆除や食肉化への批判】

「殺しておいて有難くいただくだとかゲスもいいとこねよくやれるわ」

「これが良い試みとか言っているの居るけどこんなの前からやってるから商売のために駆除を良いように利用してないですか?」

少数ながら、駆除や食肉化に批判的な声も。命を奪うことへの葛藤は、簡単には解決できない問題です。

今回のSNSの反応で目立ったのは、「命を無駄にしない」という考え方でした。

ライターコメント

連日のニュースを見ていて、駆除は人間の安全のために仕方ないのだろうと思っていました。そして、その命を食べることで供養する、無駄にしないという考え方もあります。もちろん駆除しておいて有難いとかあり得ないといったコメントもあります。答えが一つではないこの問題と向き合う中で、命を扱うという行動に対してどう向き合うのかまだまだ自問自答し続けている筆者です。今のところ個人的には「命を頂いたなら、骨までしゃぶり尽くす。それが獣への最大の敬意だ」という言葉にヒントが隠されていると思います。

 

Related Article