アクアワールド茨城県大洗水族館公式Xより

水中に浮かぶ〝命の宝石〟 世界が驚く「透明なサメの卵」の中には小さな鼓動

By - emogram編集部・ゆんち
アニマル

茨城県大洗町にある「アクアワールド茨城県大洗水族館」から、思わず息を呑むような神秘的な映像が届きました。

水槽の中に、ゆらゆらと揺れる透明な物体。まるでガラス細工のように美しいそれは、サメの一種「サラワクスウェルシャーク」の卵です。


アクアワールド茨城県大洗水族館公式Xより

殻が「透明」なのはなぜ? 謎に包まれた生存戦略

サラワクスウェルシャークは、西部太平洋からインド洋の水深100〜150mに生息する、最大でも全長40cmほどの小さなサメです。

アクアワールド茨城県大洗水族館では2025年4月から本種とその卵の展示を開始していますが、最大の特徴は何といってもその「透明な殻」にあります。アクアワールド茨城県大洗水族館の公式HPでは、その不思議についてこう解説されています。

公式HPより:「最大の特徴は『透明』な殻の卵を産むことで、ガラスのような殻の中で成魚とは異なる模様の幼魚が成長する様子を確認することができます。透明な殻はサンゴなどの背景に溶け込み、卵を捕食する敵に見つかりにくくするためとも考えられていますが、詳しいことは分かっておりません」

天敵から身を守るための擬態なのか、あるいは別の理由があるのか。科学がまだ追いついていない「自然の神秘」が、その小さな透明の殻の中に詰まっています。

アクアワールド茨城県大洗水族館提供

水槽の中に広がる、小さな「宇宙」

公式Xに投稿された動画では、青い水を透かして、殻の中で元気に動く幼魚の姿がはっきりと確認できます。成魚になるとお腹を膨らませて身を守る「スウェル(膨らむ)」という習性を持つ彼らですが、卵の中ではまだ、繊細で儚い生命の輝きを放っています。

この「サラワクスウェルシャーク」の卵は、現在もアクアワールド茨城県大洗水族館で見ることができます。静かな水槽の中で刻まれる小さな鼓動は、生命の力強さと不思議を教えてくれているようです。

■アクアワールド茨城県大洗水族館
https://www.aquaworld-oarai.com/

ライターコメント

かつての「大洗水族館」だった頃、両親に連れられて何度も足を運んだ思い出深い場所です。当時、その広大さと初めて見る水の生き物たちのショーに息を呑んだ記憶は、今も鮮明に残っています。その後「アクアワールド茨城県大洗水族館」としてさらにパワーアップしてからは、残念ながらまだ伺えていないのですが、この神秘的な卵の映像を機に「今すぐ行きたい!」という思いが募っています。

<ライタープロフィル>ゆんち

2004年に産経新聞社へ入社。静岡、仙台での事件取材を経て、東京社会部では厚生労働省を担当、派遣労働問題などの社会課題を深く掘り下げる。また、特異なキャリアとして法廷画家を兼務し、数多くの法廷画を手掛けてきた。その後、産経新聞社が発行していたタブロイド紙「SANKEI EX」にてブランド、旅、食をテーマとした執筆活動を展開。南アフリカやオーストラリアなど世界各国を取材で巡るほか、臨時特派員として南太平洋のキリバス共和国への駐在経験も持つ。J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」にて、週1回おすすめニュースを3年間にわたり担当。

現在は2児の母となり、これまでの取材経験に加え、教育、健康、ライフハックへと関心の幅を広げている。「趣味を仕事に!」をモットーとする自称「脱力系ライター」。釣り、温泉、グルメ、そして海を眺めてぼーっと過ごす時間を愛する旅人でもある。長年、酒と旅と釣りを友としてきたが、現在は期間限定で禁酒中。新商品から旅、ファッション、グルメまで、自身のアンテナに触れたトピックを独自の視点で発信している。

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