メディアアーティストの落合陽一さん(38)は7日、自身でプロデュースした大阪・関西万博のパビリオン『null²(ヌルヌル)』から派生した2つの新プロジェクトを発表しました。
新プロジェクトの詳細
第1弾として2026年に横浜みなとみらいランドマークタワー内に常設のシアター『null²ⁿ(ヌルヌルネクサス)』を開設するほか、第2弾として2027年3月に「2027年国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027)」で新作『null⁴(テトラヌル)』を公開することを打ち出しました。

『null²』とは?
『null²』は、大阪・関西万博で落合陽一さんがプロデュースした体験型インスタレーション作品。仏教哲学の「空」と計算機科学の「null」を融合した概念を背景に、特殊ミラー膜やLED、ロボティクスを組み合わせた構成で、「デジタルとフィジカルが鏡面を通じて溶け合う『計算機自然』の世界観」を体現したパビリオンとして注目を集めました。万博期間中には約60万人が来場し、建築・空間デザイン分野でも複数の賞を受賞しています。
常設シアターの『null²ⁿ』とは?
今回発表された第1弾の『null²ⁿ』は、『null²』の内部体験を拡張・継承したインスタレーション作品として、横浜ランドマークタワー内に常設予定のイマーシブシアターとなります。
「ⁿ(ネクサス)」の名が示す通り、『null²』と人々のさらなる結びつきを生み出す常設ハブとして位置づけられており、定期的なイベント開催やコミュニティ形成も予定されているとしています。
さらにアプリ「Mirrored Body」とも連携し、「都市と自然・身体とデジタルを横断する計算機自然の体験エコシステム」を横浜でも展開。万博で取得したデジタルアバターと再び出会える仕組みも用意されます。

新作『null⁴』も!
第2弾となる『null⁴』は、2027年3月開幕のGREEN×EXPO 2027で公開予定。
『null⁴』は、『null²』が自然の中に転生した作品として構想されており、SATOYAMA Village内に設置される計画としています。

花壇の花や空、風、来場者の影を回転する鏡面に取り込み、風景を変換する彫刻として展開されるほか、「計算機自然の生命彫刻としてインタラクティブに空間と感応する」作品に。
また、『null²』の単なる移設ではなく、「自然・人工物・計算と人間の関係性を新たな次元で再構成する試み」と位置づけられており、4棟のテトラヌルと巨大な回転オブジェクトによって風景や光、人の気配を取り込みながら場を生成していく構成になる予定です。

落合さんは今回の展開について、「大阪の地で生まれた『null²』は、人間とAI、デジタルと物理が溶け合う新しい風景を生み出しました。次は横浜です」とコメント。万博から生まれた作品が横浜、そしてGREEN×EXPO 2027へと広がることで、『null²』の世界観がどのように進化していくのか注目が集まりそうですね。
ライターコメント
大阪・関西万博で多くの人を魅了した『null²』の世界観が、まさか横浜のランドマークタワーで常設で体験できるようになるなんて驚きです!万博でつくった自分のアバターと再び出会えるという仕掛けも、万博会場で体験した人にとっては当時の思い出が蘇るようで感慨深いですよね。さらに2027年の花博での新作『null⁴』へと繋がる壮大な仕掛け。デジタルと自然が溶け合う落合陽一さんのアートが、私たちの日常風景をどうアップデートしてくれるのか。今から公開が楽しみです!
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