大阪・関西万博のシグネチャーパビリオン「null²(ヌルヌル)」の移設を目的としたクラウドファンディングが1日の募集開始から24時間で目標額1億円を達成しました。
メディアアーティストの落合陽一さん(38)がプロデュースしたパビリオン「null²」は、予約倍率30倍を超えるといわれる人気を博し、15万人がその独自のデジタル空間を体験しました。
落合さんは今回クラファンに寄付した5284人の支援者に感謝を述べるとともに、セカンドゴールとして2億円を目指すと宣言しました。
10月1日にクラファン開始
<とても大切なお知らせ第二弾>大阪関西万博シグネチャーパビリオン落合陽一館null²クラウドファンディングのお願いです. #null2 #expo2025 #さようならホモサピエンス https://t.co/o3PRRYmPP3…
— 落合陽一 Yoichi OCHIAI (@ochyai) October 1, 2025
落合さんは1日更新した公式Xで、「ぬるぬるのお引越」と題し、「null²は万博という時限付のもの、ヌルから始まり必ずヌルに戻るというコンセプトなので、現存の建物やシアターはなくなりヌルになりますが」と報告。
そのうえで「また皆様にお会いできるように違ったヌルヌルに生まれ変わる」とし、さらに「これから新天地を探しながら新しい形のヌルに生まれ変わっていくことになりますので、基本的なコンセプトを考えたり、またチームを集めたり、いろんなことをしていく」と、今後の構想を打ち出しました。
その上でクラウドファンディングにより支援者を募り、投稿の最後で「さようなら、そしてありがとう、またヌルの森で会おうね」と締めくくりました。
当面の活動費も持ち合わせない状況
ちなみに、クラウドファンディングの詳細ページによれば、一般社団法人「計算機と自然」(代表:落合陽一さん)は万博で「null²」を運営するために立ち上がった組織であり、万博後の当面の活動費も持ち合わせていないのが正直なところとしています。
そして、クラファンの返礼品は、null²の外壁を形づくる鏡素材「ミラー膜」を切り出した、null²のカケラということで、「2025年大阪・関西万博」や、「null²」に思い入れのある人々にとっては、とても貴重かつ、嬉しいことなのではないでしょうか。
落合さんの表明に対し、多くの支援者の方々が早速動き出しました。
24時間以内に第一目標の1億円を突破
24時間以内に達成,感無量です! みんなnull²を好きでいてくれて本当にありがとう! #null2 #expo2025 #さようならホモサピエンス
これからセカンドゴールに向けて頑張っていきます.引き続き応援よろしくお願いします! https://t.co/aqevEMmQqi pic.twitter.com/Q1j1SWuhhq— 落合陽一 Yoichi OCHIAI (@ochyai) October 2, 2025
すると、なんと、24時間以内に第一目標額の1億円を突破。それを受けて落合さんはXを更新、「24時間以内に達成、感無量です! みんなnull²を好きでいてくれて本当にありがとう!#null2 #expo2025 #さようならホモサピエンス これからセカンドゴールに向けて頑張っていきます.引き続き応援よろしくお願いします!」と投稿。移転にはさらなる支援金が必要になるということで、次なる目標金を2億円に設定し、クラファンの継続を発表しました。
SNS上の感情
「null²(ヌルヌル)」のクラウドファンディング開始、そして、早速24時間で一億円突貫したことに対し、SNSではコメントの投稿が相次ぎました。
emogram編集部では、この話題に対するSNS上のコメントを独自に分析しました。
分析の結果、コメントは大きく以下のように分類されました。
主な「ポジティブ/驚き」の声(65%)
「たった1日で1億円!?万博『null2』再始動クラファン大成功👏」
「す、凄すぎる、、、恐るべしヌルヌル😳」
「すごい!落合さんの思考回路、マジで気になる」
「微力ながら支援させて頂きました🙇♀️ 本当に本当に素敵な半年間を、そして素敵な作品を心の底からありがとうございました😭✨」
「わずかですが支援させていただきました カケラを持ってまた会いに行けるのが楽しみ」
「支援しました!さようならが、また会えるねになる日を待っています」
主な「期待/応援」の声(25%)
「null2のクラファン、24時間で1億円突破めっちゃすごい!😍 落合さん感謝の言葉に胸熱!2億円もすぐだね、応援してる!」
「光がきらめいて消えても心に残るような…そんな時間みたいですね🌙🫧 入ってみたいです」
「入りたいのに入れないパビリオン、お金払ってでも入りたいパビリオン(まだ諦めてない)こんな機会を与えて下さり本当にありがとうございます!」
主な「ニュートラル」の声(8%)
「当選せずに入れなかったから他で見れるようになるなら嬉しい」
「移設後に入れる権利が欲しいです。ずっと待ちます。明日、家族で万博行きますが予約もなく入れそうにもないので、いつか入ってみたいです」
「会場で入れなかったので、物より入場させてくれるリターンが欲しいです」
主な「その他」の声(2%)
「パーカーのサイズ、実寸を教えて欲しいです」
「大阪に残すなら協力します」
まとめ
今回の分析では、「null²」のクラウドファンディングが24時間以内に1億円を突破したことに対する驚きと称賛の声が多く見られます。多くのユーザーが「すごい」「凄すぎる」といった言葉で驚きを表現し、落合さんの取り組みを応援する声が目立ちます。また、万博で「null²」に入れなかった人たちが移転後に見学できることを喜ぶコメントもありました。次の目標である2億円の達成にも期待する声が複数見られました。
ライターコメント
「null(ヌル)」には、元々「無効な」「何も存在しない」という意味があります。プログラミングやデータベースの領域では「データが存在しない状態」を示す言葉で、万博の「null²」パビリオンを通じて「ヌルヌル」という言葉に、意味合いや思い入れを感じるようになった人も多いのではないでしょうか。
万博来場者の多くは高倍率で入りたいのに入れなかった人も多かったのに、逆にここまで「存在感」を持つようになったのもすごい話ですよね。落合さんも、「null²」支援者も、万博に関わったすべての人々、本当にお疲れさまでした。
万博では「null²」パビリオンへの入場がかなわなかった筆者も「ぬるぬるのお引越」と、新天地での生まれ変わりを楽しみにしております。それまでに、落合さんの髪型を研究して、少しでも再現できるようになれるよう頑張りたいと思います。
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