サッカーW杯北中米大会の決勝トーナメント1回戦が日本時間30日午前2時、米国・ヒューストンで行われ、日本代表(FIFAランク18位)は絶対王者・ブラジル代表(同6位)と対戦。前半に佐野海舟選手の代表初ゴールで先制し、王国を相手に夢の1回戦突破へあと一歩まで追い詰めましたが、試合終了間際に痛恨の勝ち越しゴールを許し、1-2で敗れました。
【W杯】日本、終了間際の被弾でブラジルに1-2逆転負け 本田圭佑は「よくやりましたよ」
歴史に残り続ける死闘となったこの一戦、NHK BSの生中継で解説を務めた元日本代表・本田圭佑さん(40)の「本田節」は、後半もイレブンとサポーターに寄り添い、熱く、そして温かく響き渡りました。
後半の猛攻を耐える日本にエール「マインドマインド、気持ち押し上げろ」
日本リードの1-0で迎えた後半、崖っぷちのブラジルはハーフタイム明けから若き天才エンドリッキ選手を投入し、怒涛の反撃を仕掛けてきます。後半3分、持ち前の韋駄天ぶりを発揮する前田大然選手を見て、本田さんは「めちゃ走るな、まだまだ走れる」と感嘆。しかし後半7分、ギマランイス選手の決定的なヘディングシュートをGK鈴木彩艶選手がビッグセーブで防ぐなど、防戦一方の時間が続きます。
耐え続ける後輩たちの姿に、本田さんからは「マインドマインド、しんどいけど気持ち押し上げろ」と熱い魂の叫びが飛び出しました。
しかし後半11分、ガブリエル選手のクロスにカゼミロ選手が頭で合わせ、ブラジルに同点ゴールを許してしまいます。1-1に追いつかれた直後の13分にも、ビニシウス選手の鋭いシュートが日本を襲いますが、ここも守護神・鈴木選手が左手で触り、右ポストを叩く超絶ファインセーブ。本田さんもすかさず「ザイオン、イエス!」と大絶賛の声を上げました。
給水タイムの深すぎる名言、そして「相当サプライズやって」
19分にはエース上田綺世選手が果敢なミドルシュートでゴールを脅かすと、本田さんから「いまのサイドネットやったら、はいってたやん」と悔しがる声が漏れます。21分のハイドレーションブレイク(飲水タイム)を迎えると、ここからの過酷な攻防を見据え、本田さんからサッカー観の深まる言葉が次々と紡ぎ出されました。
「サプライズがないと勝てないということですね」 「紙一重の、紙一重の戦いがここからはじまります」 「1%の努力、掛け算ですね」
この言葉に応えるかのように、森保一監督は中村敬斗選手、堂安律選手に代えて鈴木淳之介選手と菅原由勢選手を投入。さらに33分には伊東純也選手に代えてFW町野修斗選手、鎌田大地選手に代えて田中碧選手をピッチへ。この大胆な町野選手の投入に、本田さんも「相当サプライズやって」と指揮官の勝負手に驚きを見せました。
終了間際アディショナルタイム、あまりにも残酷なラスト
アディショナルタイムは6分。誰もが延長戦突入を覚悟した後半45+6分、あまりにも残酷な瞬間が訪れました。ブラジルのマルチネリ選手がペナルティーエリア左から右隅へ流し込む鮮やかな右足シュートを決め、ブラジルが逆転。直後に1-2のまま無念のタイムアップを迎えました。
日本サッカー界の歴史を塗り替える夢はあと一歩で潰えましたが、最後まで王国と互角以上に渡り合った選手たちへ、本田氏は最後に優しく、力強い言葉を贈りました。
「よくやりましたよ」
ライターコメント
最後の最後、アディショナルタイムの被弾での逆転負け……本当に、本当に悔しい結末となりました。テレビの前で涙が止まらなかったサポーターも少なくなかったはずです。しかし、あのサッカー王国ブラジルをここまで追い詰め、互角以上の死闘を演じた代表イレブンの姿は、間違いなく私たちの胸を熱く焦がしてくれました。
ピッチ外では、後半も「マインドマインド!」「ザイオン、イエス!」と、私たちと一緒に一喜一憂し、戦ってくれた本田さんの解説が本当に心強かったですね。最後の「よくやりましたよ」という言葉には、かつて世界の壁に挑み続けた本田さんだからこその、後輩たちへの最大のリスペクトと愛が詰まっていました。
「5度目の正直」での決勝トーナメントでの勝利は4年後にお預けとなりましたが、日本代表が世界を驚かせたこの白熱の激闘に、今は心からの拍手を送りましょう。感動をありがとう、日本代表!
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