女優の見上愛さん(25)が一ノ瀬りん、上坂樹里さん(20)が大家直美というヒロインをそれぞれ演じるNHK連続テレビ小説『風、薫る』(月~土曜午前8時)の第68話が1日放送され、かつて直美を騙した「詐欺師」の寛太(藤原季節さん)の馴れ馴れしいけど憎めない態度を多くの視聴者が好意的に受け止めました。
引っ越しが決まった一ノ瀬家
直美が帰宅すると、りんの母・美津(水野美紀さん)が「引っ越し先が決まりました」と切り出し、直美も一緒に住もうと誘われました。突然の話に直美は同居をためらいますが、りんは「もし嫌じゃなかったら考えてみて」と笑顔を見せました。
そんなある日、一ノ瀬家に、寛太が直美を訪ねてやって来ました。直美が用件を尋ねると、寛太は大日本帝国憲法発布の記念碑建立を名目に寄付を集める仕事をしていると明かしました。
「浦崎八幡」は安産祈願で知られる神社
さらに熱海で調べた結果として、直美が大切に持つお守りに記された「浦崎八幡」は安産祈願で知られる神社で、「夕凪」という女郎の手掛かりは見つからなかったものの、「一応は親に安産願われて生まれてきたんじゃねえか?」と伝えました。直美は母親探しはもう終わりにすると告げますが、寛太は「あの一家と家族ごっこで満たされてるか?」「今度は鹿鳴館じゃなくて、この家に潜り込んで…」と皮肉を口にします。
それを聞いていたりんが姿を現し、「家族みんなで」引っ越すのだから新しい家に来てほしいと告げ、直美へまっすぐ視線を向けました。
新たな一歩を踏み出す忠蔵
一ノ瀬家の引っ越し当日、団子屋で働く丸山忠蔵(若林時英さん)が手伝いに駆けつけ、近所の人々に見送られながらりんたちは広い新居へ移りました。
丸山は団子屋を継いだことを報告し、「大好きな甘いもんで勝負に出てみようかと!」と新たな一歩への意気込みを語りました。
書評を高く評価されるシマケン
一方、新聞社では「シマケン」こと島田健次郎(Aぇ! group・佐野晶哉さん)の書評が高く評価され、編集長の綿貫正平(小松和重さん)から次々と仕事を任されます。シマケンは才能を認められた喜びがある一方、小説を書く時間が減ってしまうことに複雑な思いを抱きました。
翌朝、りんと直美は新居から病院へ向かう途中で道を間違え、言い合いをしながら出勤。病室では、慢性胃腸炎でがんの疑いがある新患・山本辰治(本田大輔さん)が、自ら語っていた武勇伝の多くが作り話だったと妻のテイ(伊勢佳世さん)に暴露されますが、りんは以前かけてもらった「自分が努力するより、下の者を育てる方がよっぽど難しい。答えが出るのはずっと先だ」という言葉に励まされたと感謝を伝え、今度は自分が励ます番だと言って山本を手術へ送り出しました。
とんびを一人で飛ばすシマケン
その帰り道、りんは団子屋の前でシマケンが一人でとんびを飛ばしている姿を見かけます。落ちたとんびを拾って飛ばし返すと、2人は言葉を交わすことなく、穏やかな笑顔を交わしました。
SNS「やっぱりいい奴」と寛太を高評価
『風、薫る』第68話の放送に対して、SNSでは様々な反応が寄せられています。
馴れ馴れしいけど憎めない!寛太の優しさにほっこり
久々に登場した寛太ですが、「相変わらず馴れ馴れしいけど、やっぱりいい奴」「直美への気遣いはあの頃のままで憎めない」と好意的な評価が続出。直美を大切に思う彼の根っからの優しさが視聴者の心を掴んでいます。
直美とりんの心温まる名場面に感動の嵐
りんが直美を新居での同居に誘うシーンへの反応も目立ち、「りんが直美を真っ直ぐ見つめて言葉をかける姿に朝から泣いた」「二人のわだかまりが一掃された」と、お互いを支え合う関係性に多くの共感が集まりました。
ライターコメント
かつて直美を騙した寛太ですが、憎まれ口を叩きながらも彼女のルーツを探り、安産祈願のお守りだと教えてくれる不器用な優しさに胸が熱くなりました。そして何より、そんな寛太の言葉を遮るように「家族みんなで引っ越す」と言い切ったりんの真っ直ぐな瞳。二人の間にあった壁が完全になくなり、本当の家族としての絆が結ばれた瞬間に、朝から涙腺が崩壊した視聴者も多かったのではないでしょうか。一方、シマケンと無言で笑顔を交わすラストシーンも美しく、それぞれの登場人物が新しい一歩を踏み出す希望に満ちた第68話でした。新居での一ノ瀬家の新しい生活が、これからどんな風を運んできてくれるのか楽しみですね。
『風、薫る』過去記事
【第67話】NHK朝ドラ『風、薫る』ヒデ(池田朱那)退学の責任を負い降格されたりん(見上愛)と、すれ違う直美(上坂樹里)との関係
【第66話】NHK朝ドラ『風、薫る』限界寸前のりん(見上愛)に心配の声殺到
【第65話】NHK朝ドラ『風、薫る』夢を絶たれたツヤ(東野絢香)の静かな覚悟に視聴者涙
【第64話】NHK朝ドラ『風、薫る』限界寸前のツヤ(東野絢香)にハラハラ、喜代(菊池亜希子)の再登場で問われる「看護の正解」






