女優の見上愛さん(25)が一ノ瀬りん、上坂樹里さん(20)が大家直美というヒロインをそれぞれ演じるNHK連続テレビ小説『風、薫る』(月~土曜午前8時)の第70話が3日放送され、りんが末期がんの患者・山本辰治(本田大輔さん)の願いを聞いて病院から連れ出すという大胆な決断を下す展開に、多くの視聴者が感動し、涙しました。
発熱で倒れた山本の妻・テイ
りんが担当する山本が、退院後に再び入院し、がん再発の疑いで手術を受けることになりました。8月の花火の日に妻・テイ(伊勢佳世さん)と牛鍋を食べる約束が夫婦の大切な思い出だと知ったりんは、その願いを胸に手術室へ送り出し、無事に手術は終わりますが、自身の死期を悟る山本は「俺は…がんが広がったんだろ?」と核心を突き、否定するりんに「一ノ瀬さんもつけるんだな、嘘を…」とつぶやきました。
この日の放送では、山本のもとに、テイが発熱で倒れ、しばらく見舞いに来られないという電報が届きました。さみしさを隠すように笑う山本。1週間後、約束の花火の日がやってきましたが、山本はぐったりとベッドに横たわりながら、教授の今井益男(古川雄大さん)に、家へ帰してほしいと懇願しました。
帰宅すれば命の保証はできないという今井
今井は今、帰宅すれば命の保証はできないと強調。山本の状況は、もってあと1、2週間で、今井はりんに最期まで希望を失わせないよう励ましてほしいと頼みました。山本は虚ろな目で窓の外を見つめながら、「俺をこっそり家につれていってもらえませんかね?」とりんに頼み込みます。りんは一旦は止めますが、すでに自らの死を覚悟している山本は、このまま病院で死ねば、残された妻が一生「手術しなきゃよかった」と自分を責め続けることになり、そうなると死んでも死にきれないと訴えました。
りんは無茶だと止めましたが、「最後に一つ嘘をつかせて欲しい。助けてください…」と真っすぐ手を差し出す山本の覚悟と思いやりに心を動かされます。
関係者の目を盗み病院を抜け出たりんと山本
その晩、りんは山本とともに私服へ着替えると、関係者の目を盗んで病院を抜け出しました。人力車に乗った2人は、発熱で寝込むテイの元へ急ぎました。
「りんは辞めさせられてしまうのでは」SNSでは心配する声が多数
『風、薫る』第70話の放送に対し、SNSではりんを心配する声を中心に多くの反響が寄せられています。
出勤前から号泣…!りんの患者に寄り添う姿勢に共感の声
りんが、末期がんの患者・山本の願いを叶えようとする展開に、「出勤前に号泣してメイクをやり直した」といった声が続出しました。「最期の時間を奪えない」「どちらの願いも責められない」と、患者や家族の想いに寄り添うコメントが多数寄せられました。
「りんがクビに…⁉」独断の行動に広がる心配と葛藤
患者が病院を抜け出す手助けをしたりんに対し、「辞めさせられてしまうのでは」「なぜ直美に相談しないのか」と今後の展開を案じる声が殺到しています。さらに、1週間病院に姿を見せない山本の妻の体調を心配する声も目立ちました。
究極の選択。医療従事者としての職務か、人間としての情か
りんの行動には、「看護は奉仕ではなく仕事であり、職務からの逸脱だ」と厳しい指摘があるのも事実です。医療従事者として求められる振る舞いと、人間としての感情の狭間で苦しむ姿を描く本作。これを受け、「悔いの残らない最期とは何か」「元気なうちに意思表示をしておくべきか」など、生死や人生について深く考察する議論が活発に交わされています。
ライターコメント
「妻に自分を責めさせたくないから、最後だけ嘘をつかせてほしい」。死への恐怖よりも、残される妻の未来を案じる山本さんの真っすぐな愛情に、私も思わず涙が溢れました。そして、医療従事者としての絶対的なルールを破ってでも、一人の人間としてその願いに寄り添ってしまった「りん」の行動は、決して褒められるものではないかもしれません。それでも、彼女の優しさと覚悟を責めることは誰にもできないのではないでしょうか。病院を抜け出した2人は無事にテイさんのもとへ辿り着けるのか。そしてりんの今後はどうなってしまうのか。涙なしでは見られない怒涛の展開から、目が離せません。
『風、薫る』過去記事
NHK朝ドラ『風、薫る』(69)誰にも頼らなかった直美(上坂樹里)の心に、小川(甲斐翔真)の不器用な優しさが届いた日
NHK朝ドラ『風、薫る』(68)寛太(藤原季節)が明かした直美(上坂樹里)のお守りの秘密と母の愛情
NHK朝ドラ『風、薫る』(67)ヒデ(池田朱那)退学の責任を負い降格されたりん(見上愛)と、すれ違う直美(上坂樹里)との関係






