2023年に放送され、毎回予想を裏切る展開で日本中を壮大な考察ブームへと巻き込んだ日曜劇場『VIVANT』。ファン待望の第2シーズン(TBS系 毎週日曜21時〜)が7月26日(日)にスタートするのを目前に控え、本連載では前作・全10話の軌跡を1話ずつ振り返っています。第9回となる今回は、謎に包まれていたテロ組織「テント」の真の目的と、リーダー・ベキの壮絶すぎる過去が明かされ、さらに乃木の正体が再び窮地に立たされる怒涛の展開となった「第9話」を振り返ります!
【第9話】「別班の任務で来ました」乃木の衝撃告白に戦慄
大手商社「丸菱商事」の社員、乃木憂助(堺雅人さん)は、自衛隊の影の諜報部隊でテロなどを未然に防ぐ「別班」のメンバーとして活動する裏の顔を持っていました。謎に包まれた国際テロ組織「テント」の最終標的が日本であることや、リーダーであるノゴーン・ベキ(役所広司さん、若き日は林遣都さん)が死に別れたはずの父であることを突き止め、黒須駿(松坂桃李さん)ら別班の精鋭5人とともにバルカに乗り込みましたが、土壇場で乃木は裏切り、ベキの信頼を得てテントのメンバーとしての活動を始めることになりました。
孤児を救うための「フローライト」と乃木の暗躍
乃木はテントの帳簿などに触れたことで、テロや裏稼業を金で請け負って実行していたこと、そしてその儲けはバルカ国内の孤児救済のために使われていたことを知ります。また、バルカ北西部の土地を3年前から大量に購入していることも分かりました。
ベキによると、テントは3年前に起きた地震をきっかけに、純度99パーセントのフローライト(蛍石)が大量に埋蔵されていることに気付き、土地の買い占めを開始。そこで半永久的に得られる莫大な利益を孤児救済などにあてる計画だったのです。フローライトは半導体の製造に欠かせない原料となります。
乃木は残されたエリアの購入に必要な1000万ドルを、テロを請け負うことなく株の売買で実現すると提案します。別班の情報やルートを利用して信用取引を行い、空売りした製薬会社の不祥事をマスコミに流すことで、巨額の利益を無事に得ることに成功しました。
公安に見捨てられた悲劇…ベキがいかにして「テント」を創設したのか
ここでベキは、テント設立の経緯を語り始めます。ベキこと乃木卓は、たたら製鉄の御三家の息子として生まれましたが、兄がいるため家を継ぐことはできず、東大を経て警察官になりました。明美(高梨臨さん)と結婚し、公安部外事課に配属され、バルカで諜報活動にあたることになります。表向きは農業使節団の一員として砂漠の緑化活動に従事し、「緑の魔術師」という意味のノゴーン・ベキと呼ばれるようになりました。
そのころ憂助が生まれましたが、イスラム武装組織の動きが活発になり、ベキはスパイ活動を疑われてしまいます。そこで公安に助けを求めましたが、救出のヘリは目前で引き返してしまい、武装勢力に捕まって家族は引き裂かれてしまいました。憂助は人身売買され、明美は拷問の末に死去。ベキは銃で撃たれましたが、後にテントの幹部になるバトラカ(林泰文さん)に助けられて一命を取りとめます。
その後、数年をかけて息子を探し回りましたが見つからず、日本人の子供が亡くなったという噂を聞いてベキは絶望してしまいます。そんな中、孤児のノコル(二宮和也さん)と出会い、ノコルの父として生きていくことを決めました。
ベキは「日本を標的としている」という情報を否定
また、武装組織から身を守るため、バトラカらと村を守る活動を開始します。次第に組織化され、周辺の村からも護衛の依頼が来るようになり、テントは大きくなっていきました。活動の中で孤児のアディエル(Tsaschikher Khatanzorigさん)とも出会い、ノコルと兄弟のように育てられます。アディエルは後にジャミーン(Nandin-Erdene Khongorzulさん)の父親となり、砂漠で憂助の命を救うことになります。
そして、ベキは「日本を標的としている」という情報を否定しました。かつては激しい怒りを覚えたこともありましたが、「話が大きくなってしまったのだろう」と語ります。実際、日本でのテロ活動はすべて断っているとのことでした。
絶体絶命!別班生存の事実と、乃木の衝撃の告白
そんな中、テントがフローライトのために土地を購入していることがバルカ政府に知られることになり、乃木憂助が情報を流出させたのではないかと疑われます。さらに、乃木憂助が裏切った際に殺したはずの別班のメンバーが日本で入院しているという情報がテントにもたらされ、「別班の任務として潜入しているのでは」と問い詰められます。そして乃木憂助は、別人格のFが止めるのも聞かず、ついに別班の任務として来たことを明かしてしまう…という展開が描かれました。
『VIVANT』とは
『半沢直樹』や『下町ロケット』シリーズなど数々の大ヒットドラマを手がけてきた福澤克雄監督が原作、演出を務め、2023年7月期に放送されたオリジナル脚本の連ドラ。
第1シーズンでは、ロシア、モンゴル、中国などと国境を接する架空の国「バルカ共和国」と日本を主な舞台に、極秘任務を背負った自衛隊の陰の諜報部隊「別班(べっぱん)」や公安警察、そして謎に包まれたテロ組織「テント」による、息を呑む三つ巴の攻防が描かれました。そして、いよいよ始まる第2シーズンでは、前作のラストシーンの直後から物語が再始動します。
『VIVANT』:公式サイト
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