女優の見上愛さん(25)が一ノ瀬りん、上坂樹里さん(21)が大家直美というヒロインをそれぞれ演じるNHK連続テレビ小説『風、薫る』(月~金曜午前8時、土曜は1週間の振り返り)の第119話が10日放送され、りんの娘・環(瀧七海さん)の「絵を描きたい」という思いが改めて明確になり、その夢を、かつて小説家を目指して奮闘したシマケンこと島田健次郎(Aぇ! group・佐野晶哉さん)が後押しする展開に多くの視聴者が感動。Xではこの日、「シマケン」というワードがトレンド入りしました。
恵風会に駆け込むりん
りんが環と話し合おうと部屋を訪れると、環は不在で、置き手紙が残されていました。りんは手紙に添えられていたシマケンの似顔絵と住所を見つめ、言葉を失いました。そして、りんはその足で、慌てた様子で恵風会へ駆け込みました。
直美たちは居場所が分かっているから心配ないと、りんを落ち着かせます。「書き置きして家出け。育ちが良すぎんな」。入口にはりんの元夫で環の父・亀吉(三浦貴大さん)がいました。
「患者と同じぐれえ環のこと見てやれ」という亀吉
りんは久しぶりに亀吉と向き合います。亀吉は、不器用ながらも遠回しに娘を気遣う言葉を口にします。「親子そろってなんだその顔。ああやってぜいたくに悩ませんのが、おめえの望みだったんじゃねえのけ? ばあさん言ってたわ。環のこれからが楽しみだって。うちん孫は、日本一の看護婦の娘だって」
言いたいことを伝えた亀吉は、「じゃあ。いろいろ悪かったな」と言ってその場を去ろうとします。酒乱だった亀吉は、酒をやめたといいます。りんが「見ればわかります」とほほ笑むと、亀吉は「看護婦け…。なら患者と同じぐれえ環のこと見てやれ」と別れ際に告げました。
自室に残された似顔絵や雑記帳を通じ、環が密かに絵を描き続けていた事実を知ったりん。娘の真意を確かめるため、シマケンの下宿先へ向かいます。
「…私も、絵が描きたい」と本音を口にする環
その頃、シマケンの下宿を訪れていた環は、団子屋「田之上屋」の引き札の構想を披露します。シマケンは「創作は恐ろしい」とつぶやき、かつて経験した苦しさを吐露。もう小説を書いていないというシマケンは「書くことから離れると、驚くほど読むことは楽しい」と語りました。
小説家を目指したことに後悔はないとし、あの時間があったからこそ前に進むことができたと振り返るシマケン。すると環は、胸の内に秘めていた「…私も、絵が描きたい」という切実な思いを打ち明けます。
シマケンは、絵を描くことを生業にしたいという環の情熱を受け止め、「心のよりどころがいつしか夢になってしまうのは、 痛いほど分かる」と環の背中を押しました。
「環に聞きたいことがたくさんある」と言うりん
環が帰った後、シマケンの下宿先に到着したりん。シマケンは、夕飯の支度をしていました。シマケンは、自分と同じ道に環を引っ張るようなことをしてしまったかもしれないと謝り、かつて「何者でもない自分」に苦しみ、自由の重圧に苛まれていたことを明かしました。
家へ戻った環は、雑記帳に絵を描いていました。玄関からりんの「ただいま」という声が響きます。出迎えた環と、りんの言葉が不意に重なり、2人は自然と笑みをこぼします。「環に聞きたいことがたくさんある」。そう言う母に、環は「うん」と返しました。
SNS「本当のお父さんのよう」シマケンの言動に涙
『風、薫る』の第119話の放送に対し、SNSでは、視聴者から様々な反応が寄せられています。
ライターコメント
亀吉がすっかり酒を絶ち、不器用ながらも環やりんを気遣う言葉をかけたシーンには、胸が熱くなりました。かつては冷たい態度だった貞ばあさんが、実は環を気にかけ、りんを「日本一の看護婦」と認めていたという事実も非常に感慨深かったですね。そして、夢を追うことの恐ろしさを知るシマケンだからこそ紡ぎ出せる、優しくも説得力のある言葉たち。環の決意を受け止めるシマケンの眼差しは、視聴者が言うように「本当のお父さん」のようでした。すれ違っていた母と娘がようやく笑顔で向き合えたラストシーン。次回、2人がどんな言葉を交わすのか、しっかりと見届けたいと思います。
『風、薫る』過去記事
NHK朝ドラ『風、薫る』(118)貞が残した手紙に涙 「しあわせに」に込めた愛
NHK朝ドラ『風、薫る』(117)亀吉が娘・環と対面 「おまえ、環け?」に騒然
NHK朝ドラ『風、薫る』(116)平穏な再会の直後…亀吉の再登場に騒然






