駅から少し歩いて道玄坂の賑やかさを抜けたあたりに、お肉好きの間で話題のお店があります。それが『すき焼き ちかよ 渋谷店』。
すき焼きといえば、お肉はもちろん、ネギやお豆腐、白滝、春菊などがお鍋いっぱいに並ぶのがおなじみですよね。でも、ここ『ちかよ』のスタイルはびっくりするほど潔いんです。なんとお野菜は一切なしで、お鍋に入るのは「肉だけ」。
ライブ感たっぷりのU字カウンター
店内に入ると、キッチンをぐるりと囲むアーチ型のカウンター席が迎えてくれます。オープンキッチンの活気がダイレクトに伝わってきて、初めてでもふらっと気軽に入れる居心地のよさ。

特等席のカウンターの前には、ずっしりとした鉄鍋がずらりと並んでいます。ここでは、スタッフさんがお肉を1枚ずつ目の前で丁寧に焼き上げてくれるスタイル。
見ていると、鉄鍋ごとの温度をしっかり見極めながら、お肉を移動させて焼き加減を調整していく見事な職人技!味付けは関西風の王道で、お砂糖とお醤油のみと至ってシンプルです。熱々の鉄鍋にお肉が触れた瞬間、ジュワ〜ッという音と一緒に甘辛くて香ばしい香りがふわっと立ち上って、もうこれだけでごはんが食べたくなっちゃいます。
厚切り2.9ミリの黒毛和牛がたまらない
『ちかよ』という親しみやすい店名は、奈良出身の店主のお母さんのお名前に由来しているそう。子どもの頃からお野菜が苦手で、すき焼きはお肉ばかり食べていたという店主の思い出から、この「肉だけ」スタイルが生まれたんだとか。お母さんが作ってくれた少し甘めの味付けをベースに、お肉の力だけで勝負しています。

使っているのは、東京食肉市場から直送される特選黒毛和牛のリブロースやサーロイン。産地をあえて一箇所に固定せず、その時々で一番状態のいい全国の銘柄牛を仕入れているので、週ごとに違うお肉に出会えるのも通いたくなるポイントです。
そして、この焼きすきの主役たるこだわりが2.9(ニク)ミリという厚み。薄すぎるとタレの味に負けてしまうし、厚すぎるとすき焼きらしい柔らかさがなくなってしまう。この絶妙な2.9ミリだからこそ、噛んだ瞬間に赤身のジューシーな旨みと上質な脂の甘みが口いっぱいに広がります。脂のキレがすごくよくて、重たさを全然感じないのも嬉しいところ。

西の横綱「仁多米」と濃厚な「マキシマムこいたまご」
主役のお肉を支えるごはんや卵へのこだわりも、本当に抜かりがありません。
まず小鉢に入って出てくるのが「マキシマムこいたまご」。しっかり溶いて、焼き立て熱々のお肉を絡めると、コクたっぷりの濃厚なたまごがお肉をまろやかに包み込んでくれます。そして何よりたまらないのが、ガス釜で一気に炊き上げるツヤツヤの白ごはん「仁多米」。一粒一粒が立っていて、噛むほどにお米本来の自然な甘みがじわじわ広がります。

甘辛いタレと肉汁、そして濃厚な卵をたっぷりまとわせたお肉を、ごはんにワンバウンドさせて一緒に頬張る瞬間は本当に幸せ。お米の甘みとお肉の旨みが重なって、お箸がどんどん進みます。
お肉の魅力と温かいもてなし
野菜をあえて入れないからこそ、お肉の質、焼き加減、ごはんの炊き方、タレと卵のバランスという、すべてのごまかしが利きません。

スタッフのみなさんも気さくで、「今日のお肉はここがおすすめなんですよ」なんて楽しくお話ししてくれる距離感もとても素敵。ひとりでも、友達と一緒でも、肩肘張らずに美味しいお肉を堪能したいときに、ぜひふらりと立ち寄ってみてくださいね。
年間600軒飲み歩くハツ「一度は訪れたい名店」(#145)
| 住所 | 東京都渋谷区道玄坂1-16-15 オペラハウス渋谷 1F |
|---|---|
| 営業時間 | 11:00 – 15:00(L.O. 14:30) 17:00 – 22:00(L.O. 21:30) |
| リンク | 公式サイトを見る → |
| 肩書き | グルメハンター / 東京サロン主宰 |
|---|---|
| 実績 | SNS総フォロワー23万人超。本当に美味しい店を厳選紹介。 |
| テーマ | グルメは最高のコミュニケーション |
| SNS | X TikTok |
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