ソウルで「マッコリ作り」初挑戦! 自分だけの韓国伝統酒を仕込む贅沢体験
ソウル旅行でちょっと特別な思い出を作りたいなら、韓国伝統酒「マッコリ」の手作り体験がおすすめ。私が訪れたのは韓国政府が運営する「伝統酒ギャラリー」で開催されているワークショップ。

キャッチテーブルというアプリから簡単に予約でき、外国人向けには午後3〜4時に無料の伝統酒テイスティングも行われていて、ふらっと立ち寄るのも楽しい空間です。

ここで学べるのは、単なるマッコリの作り方だけではなく、韓国の発酵文化そのもの。スタッフの「お酒作りには心が大切なんです」という一言が印象的で、文化としての奥深さも感じられます。

体験は、すでに蒸してあるお米を「糖化」させる工程からスタート。ふっくらと蒸されたお米に「ヌルク」と呼ばれる韓国伝統の発酵剤を加え、じっくりと手で混ぜ合わせます。

今回体験で使用するヌルクは小麦で作られていて、特に初夏の蒸し暑い時期に最も質の良いものができるそう。

このシンプルながら丁寧な作業を通じて、お酒を仕込む感覚がぐっと身近に感じられました。

材料の多様性にも驚き。講師によれば、米だけでなくもち米、麦、じゃがいも、さつまいもでも作れるそうで、味の個性を楽しめるのも韓国伝統酒ならでは。

発酵中も蓋を開けて香りや泡立ちを確かめられ、自分だけの〝韓国の味〟が完成するまでの時間そのものが楽しい。

体験後には、施設で作られたマッコリの試飲タイムもあり、これがフレッシュで軽やか。甘みと酸味のバランスが絶妙で、「こんなに飲みやすいんだ!」と感動しました。

観光だけでは物足りない旅の一日に、こうした文化体験を通じて韓国をもっと深く感じてみるのもおすすめです。自分で仕込んだお酒が家で完成する、その余韻まで楽しめるなんて、旅好きにもお酒好きにも響く体験です。
【店舗情報】
・伝統酒ギャラリー
住所:ソウル特別市 鍾路区 斉洞 54-5
営業時間:10:00〜19:00(月曜定休)
(不定期連載)
【プロフィル】marina
韓国在住のmarina(インスタグラム:k9k.marina)です。ヘアメイクアップアーティストとして日韓を拠点に活動しており、日本では12年間芸能人にメイクをしたり、CMや広告でメイクを担当したりするかたわら、たまにTVや雑誌にも出演していました。韓国滞在は8年目になり、現在は上記取り組みのほか韓国化粧品ブランドのコンサルや貿易にも携わっています。日本語・韓国語・英語の3カ国語に精通しており、文化や言葉の壁を越えて心をつなぐ〝感性の翻訳者〟を目指して活動しています。ちなみに連載タイトルの「イムニダ」は日本語で「です」という意味です。