「リジュセア®ミニ点眼液0.025%」のパッケージ

参天製薬が日本初の「近視」の進行抑制を目的とした点眼剤

By - emogram編集部
ライフ

2年の使用で優越性を確認

近視の方に朗報です。

参天製薬は18日、日本初の近視の進行抑制を目的とした点眼剤「リジュセア ミニ点眼液0.025%」を4月21日から発売すると発表しました。

同点眼剤は「アトロピン硫酸塩水和物」を0.025%含有する点眼剤で、日本において、5歳~15歳の近視患者を対象とした比較試験を実施した結果、投与24ヵ月後に優越性が検証されたことから、2024年2月に製造販売承認の申請を行い、2024年12月に近視の進行抑制を効能・効果として日本で初めて製造販売承認を取得しました。

近視進行抑制治療のベースに

参天製薬の日本事業統括兼グローバル コマーシャル ストラテジー担当の栗原逸平氏は今回の点眼剤について、次のように述べています。

「近視が進行すると Quality of Life(生活の質:QOL) の低下やさらに強度近視になると失明に至る可能性のある合併症の発症リスクが増加すると報告されています。また、近年の世界的な近視の増加および日本での近視人口の増加にともない、近視進行抑制治療へのニーズは高まっていると考えています。本剤は、近視の進行抑制を効能・効果として承認された日本初の治療薬です。当社は本剤を近視進行抑制治療のベースとして位置づけたいと考えています」

なお、同点眼剤は、薬価基準未収載医薬品として販売予定のため、健康保険等の公的医療保険の給付対象外ということです。

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