熊本県にある熊本市動植物園で、妊娠が確認されていたレッサーパンダのシンファが無事に赤ちゃんを出産しました。現在、母子ともに落ち着いており、赤ちゃんはすくすくと成長しているとのことです。飼育展示班 技術主幹兼主査の溝端菜穂子さんに、生まれたばかりの赤ちゃんの様子や、シンファの子育てについて聞きました。
添い寝でギュッ!愛情たっぷりのシンファお母さん
現在、母子は巣箱の中で過ごしており、熊本市動植物園のスタッフは設置されたカメラ越しに2頭の様子をそっと見守っています。
溝端さんによると、お母さんのシンファはしっかり授乳や毛づくろいをしており、とても甲斐甲斐しく赤ちゃんのお世話をしているそうです。
溝端さん:「カメラを見ていると、寝返りを打って子どもが離れそうになっても、ちゃんと抱っこして一緒に寝返りを打つんです」
赤ちゃんをギュッと抱きしめるお母さんの姿を想像するだけで、心が温かくなりますね。
授乳の様子=熊本市動植物園提供
体重286g!ぽっちゃりボディの元気な赤ちゃん
レッサーパンダの子育ては、人が過度に関与すると母親がお世話を放棄してしまう危険性があるため、基本的にはシンファに完全にお任せしているとのこと。そんな中、シンファがご飯を食べるために巣箱を離れた隙を狙って、生後初めての体重測定が実施されました。
溝端さんによれば、6月4日に測定したところ、体重はレッサーパンダの赤ちゃんにしては大きめの286gだったそうです。妊娠中から食欲旺盛だったというシンファですが、生まれてきた赤ちゃんもぽっちゃりとした大きな体型でした。
そして赤ちゃんの毛色は現在は「クリーム色」。耳や手足だけが少し濃い色をしており、これから成長するにつれて、だんだんと見慣れたレッサーパンダ模様に変わっていくそうです。
一般公開は秋頃の予定!静かに見守る日々
シンファは出産後も食欲が落ちることなく、これまで通りしっかりとご飯を食べているとのこと。熊本市動植物園では引き続き、過度な刺激を与えずに親子が安心して過ごせる環境づくりに注視していくそうです。
レッサーパンダの親子は比較的長く一緒に過ごす動物で、シンファの前の出産の際も、シンファの第一子の杏香(あこ)が1歳半になるころまで一緒に暮らしていたそうです。今回の赤ちゃんの一般公開は、親子の体調を見ながら「秋口(9月〜10月ごろ)」を予定しています。
真っ白でぽっちゃりとした赤ちゃんが、どんなレッサーパンダに成長していくのか、今から待ち遠しいですね。

ライターコメント
寝返りを打つときも赤ちゃんを抱き寄せるというシンファの様子を聞いて、胸が熱くなりました。またこの段階で人間が手を出してしまうと、お母さんが育児を放棄してしまう危険があるそうで、体重測定もシンファがご飯で席を外したわずかな隙を狙って行われたそうです。これからも、赤ちゃんはしっかりシンファの母乳を飲んで元気に育ってほしいですね。
<ライタープロフィル>ゆんち
2004年に産経新聞社へ入社。静岡、仙台での事件取材を経て、東京社会部では厚生労働省を担当、派遣労働問題などの社会課題を深く掘り下げる。また、特異なキャリアとして法廷画家を兼務し、数多くの法廷画を手掛けてきた。その後、産経新聞社が発行していたタブロイド紙「SANKEI EX」にてブランド、旅、食をテーマとした執筆活動を展開。南アフリカやオーストラリアなど世界各国を取材で巡るほか、臨時特派員として南太平洋のキリバス共和国への駐在経験も持つ。J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」にて、週1回おすすめニュースを3年間にわたり担当。
現在は2児の母となり、これまでの取材経験に加え、教育、健康、ライフハックへと関心の幅を広げている。「趣味を仕事に!」をモットーとする自称「脱力系ライター」。釣り、温泉、グルメ、そして海を眺めてぼーっと過ごす時間を愛する旅人でもある。長年、酒と旅と釣りを友としてきたが、現在は期間限定で禁酒中。新商品から旅、ファッション、グルメまで、自身のアンテナに触れたトピックを独自の視点で発信している。






