タレントの武井壮さん(53)が22日放送のNHK『ファミリーヒストリー』に出演。9歳で生き別れ、40年余り会うことのなかった母・京子さん(享年76)の訃報と、遺品に残されていた自身の雑誌の切り抜きを知り、涙を流す姿が大きな反響を呼びました。放送後、武井さんは自身のFacebookを更新。「会えなくても、話せなくても、一緒に暮らせなくても、だからこそ育つ愛情もある」「生まれた奇跡は本物だから、奇跡の自分を愛して進もうぜ」と、壮絶な生い立ちを受け止めた上で前を向くメッセージを投稿し、これに対し、放送から2日が経過した今も「涙が止まらない」「勇気をもらった」と深い感動の波が広がっています。
東京駅での別れから40年…明かされた母の愛と「2枚の切り抜き」
番組では、武井さんが9歳の時に「1週間だけ実家に帰る」と告げられ、東京駅のホームで見送った母の姿が最後の記憶だったことが明かされました。当時はなぜ母が号泣していたのか理解できなかった武井さんですが、後に両親が離婚していたことを知ります。
それ以来、一度も再会することなく過ごしてきた武井さん。しかし番組の調査により、母・京子さんが昨年12月に亡くなっていたことが判明します。取材に応じた再婚相手の男性の口から語られたのは、京子さんの遺品の中に、芸能界で活躍する武井さんの雑誌の切り抜きが2枚大切に残されていたという事実でした。
画面越しの母の愛に、武井さんは「出てきたのは僕が芸能界に入ってからの写真だったんで。忘れてなかったんだなっていうのと、見ててくれたんだなっていうことが分かった」と溢れ出る涙を拭い、積年の思いを噛み締めました。
「オレたち兄弟が生まれた、それだけでもう奇跡」Facebookに届いた共感の声
放送を終え、武井さんはFacebookで番組スタッフへの感謝とともに、亡き兄への思いや家族への溢れる愛を綴りました。
「父と母が出会って愛し合って、オレたち兄弟が生まれた、それだけでもう奇跡なんだよ」
「苦しい事も悲しい事も人の数以上にある。でも、生まれた奇跡は本物だから。後ろを向くだけでなく、奇跡の自分を愛して進もうぜ。いつか幸せに変わると思うから」
どんな境遇であっても「生を受けたこと」「頂いた愛情」を肯定し、同じように葛藤を抱える人々の背中を押す武井さんの言葉。これに対し、「武井さんの言葉に救われた。自分自身の生を愛して生きていきたい」「お母様はずっと遠くから武井さんの活躍を見守っていたんですね…切抜きで涙腺が崩壊した」「辛い過去を乗り越えて『地球は美しい』と言える武井さんは本当に強くて温かい人」などといった投稿が多く寄せられました。番組内容に深く感動し涙したことや、武井さんの前向きな生き方への称賛と応援のほか、母親との再会が叶わなかった悲しみの声、母の愛が確認できた喜びという感想も多くみられました。
「百獣の王」の愛称で親しまれる
1973年(昭和48年)生まれの武井さんは、陸上十種競技で1997年に日本選手権優勝した経歴を持ちます。世界マスターズ陸上では男子400メートルリレーで2015、2018年に金メダルを獲得し、「百獣の王」の愛称で親しまれています。タレントとしてマルチに活躍し、ゴルフの腕前も評判です。
ライターコメント
武井さんの涙には観ているこちらまで胸が締め付けられ、涙なしには見られませんでした。40年間会えなくても、お母様の心の中にはずっと武井さんがいたのだと思うと本当に温かい気持ちになります。そして放送後のFacebookの投稿。「生まれた奇跡を愛して進もうぜ」という言葉は、様々な境遇で悩む現代人にとって最高の救いになりますよね。悲しみを乗り越えて前を向く武井さんの強さと温かさに、心からのリスペクトを送りたいです。
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