食品ロスの取り組みを加速しつつあるコンビニ各社

ファミマが「涙目」シールで弁当廃棄削減目指す、うるうるおめめで訴え 広がる食品ロス対策

By - emogram編集部
ライフ

みなさんが買い物をするときは、お財布と相談しながら商品を選ぶと思いますが、消費期限の近い値引きシールが貼られた食品をついつい手に取ってしまいがちですよね。

値引きシールが貼られた商品を見ると、なんだか、とても得した気分になり気分が上がりますよね。

助けてください!おにぎりがあなたに訴えかける

スーパーでは一般的な値引きシールですが、コンビニでも、おにぎりやお弁当などにも値引きシールが貼られているのを見たことがある人はいるでしょうか?

これまでは、さほど見る機会は多くなかったかもしれませんが、今後は、値引きシールが貼られる場面が広がりそうです。

ファミリーマートは、これまで一部店舗で「ファミマのエコ割」と題したシールで値引きしてきましたが、今後は、泣き顔のおむすびのイラストが描かれた「涙目シール」にデザインを変更し、値引きの取り組みを加速することにしました。

具体的には、岐阜、愛知、三重の3県と静岡県の一部で11日から始め、4月ごろまでに全国に順次展開する方針です。

ファミリーマートのこの取り組みは、2024年10月30日~11月26日にかけて東京都と神奈川県の6店舗で実施されていましたが、「涙目で思わず助けたくなった」と、売れ行きも好調だったため、今回、本格導入する運びになりました。

普段使っているファミリーマートで「涙目シール」に出会う日も遠くはないかもしれませんね。

ローソンでは長期保存できる冷凍おにぎりを販売

ファミマが値引きシールで食品ロスの削減に力を入れている一方、ローソンは冷凍食品でフードロスを減らす取り組みを進めています。

具体的には2025年2月中旬から首都圏の約400店舗で冷凍おにぎりを発売しています。

冷凍おにぎりは、2023年8月22日~11月20日の3か月間にかけて、東京都と福島県の合計21店舗で試験的に販売されていましたが、好評だったため、首都圏で発売することにしました。

この冷凍おにぎりは、長期保存が可能で、店舗に設置された業務用電子レンジで35〜45秒程度の温めで食べられるそうです。

仮に店舗で通常のおにぎりが売り切れていても、冷凍おにぎりで代替できるため、結果的に食品ロスに繋がります。

まだ実験的な段階であることから一部の店舗でしかお目にかかれませんが、冷凍弁当や冷凍のお寿司とともに全国販売も検討しており、冷凍おにぎりを見かける場面もじわりと増えていきそうです。

長鮮度商品の開発で食品ロスを目指すセブンーイレブン

コンビニ大手では、セブンーイレブン・ジャパンも食品ロス削減に取り組んでいます。

セブンーイレブンは、素材や製造工程などを見直し、味や品質を落とさずに従来よりも長い消費期限を実現しています。

たとえば、牛丼やカツ丼などのチルド弁当は、当初、消費期限が約1日だったのが約2日半に伸び、1日以内だった手巻きおにぎりも24時間超になりました。

三者三様で食品ロスに取り組む

コンビニ各社は現在、このような形で、それぞれ独自の手法で食品ロスに取り組んでいます。

私たちが気が付かない間にコンビニは日々進化を続けています。

食品ロスを減らしていくために、私たちも協力をしていきたいものですね。

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