記者会見する小泉進次郎農水相=23日午前、東京都千代田区(相川直輝撮影)

小泉農水相、備蓄米「6月初旬めどに2000円台で店に並べる」と表明 SNS「姿勢は評価できる」

By - emogram編集部
ポジ・ネガ

小泉進次郎農林水産相は23日の閣議後会見で、随意契約で放出する備蓄米について「スピード感を持って早く届けられるところには届ける。(地域に偏りが出たとしても)これも含めて政治判断だ」と述べ、6月初旬にも5キロあたり2000円台で店頭に並ぶように取り組む考えを示しました。

小泉農水相は随意契約で政府が価格決定に介入する理由について「国産米離れを防ぐ」と強調。安価で民間事業者に売り渡すことについて「財務省からも理解を得られた」としました。

小泉農水相は「今のコメはあまりにも高すぎる。日本の経済全体にも水を差している状況だ。JAグループや生産者の皆さんにもご理解いただきたい」と述べました。現状はスーパーなどでの店頭価格が5キロあたり5000円前後となっており、2000円台の備蓄米で価格競争を促し、コメ全体の値段を引き下げる狙いがあります。

SNS上の感情

今回、小泉農水相が、備蓄米について、6月初旬にも5キロあたり2000円台で店頭に並ぶよう取り組む考えを示したことに対し、SNSでは投稿が相次ぎました。

emogram編集部では、この話題に対するSNS上の感情を独自に分析しました。

感情分析の結果は以下の通りです。

  • 「ポジティブ」(約6割)
  • 「ネガティブ」(約4割)

主なポジティブな声(約6割)

「具体的な価格を示したことは善し」

「目標を公にはっきりさせて挑む姿勢は評価できる」

「価格が戻ることは嬉しいこと」

「一時的でも値下げ効果がある」

主なネガティブな声(約4割)

「農家の方達は『米は作れば作るほど赤字』」

「中間搾取を含めた農業の構造」

「一時的な対応だけでは根本解決にならない」

まとめ

今回の分析では、小泉農水相が、備蓄米について、6月初旬にも5キロあたり2000円台で店頭に並ぶよう取り組む考えを示したことについて、多くのユーザーが米価格の引き下げ目標を歓迎していましたが、一方で農業の構造的問題に対する懸念も示されていました。

ライターコメント

総務省が23日発表した4月の全国消費者物価指数はコメ類が前年同月比で98.4%伸び、7カ月連続で過去最大の上昇幅を更新しました。小泉農水相は現在の価格は「日本の国産米離れを加速させかねない」との懸念を示しており、割安な備蓄米の流通を広げることで、全体の価格引き下げを狙う姿勢を会見の中で明確に示した格好です。

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