小泉八雲公園(島根県)

NHK「ぱけぱけ」で再注目、松江市が小泉八雲の代表作「怪談」ゆかりの地を巡るツアーの募集開始

By - emogram編集部
ポジ・ネガ

八雲の「怪談」ツアー

島根県松江市役所は21日、小泉八雲夫妻が愛した隠岐中ノ島で、小泉八雲の曾孫で民俗学者でもある小泉凡さん(63)をナビゲーター迎え、小泉八雲が著した代表的な怪奇文学作品集「怪談」ゆかりの地を巡るツアーの募集を開始したことを発表しました。募集は5月14日まで。

現在知られている小泉八雲の「怪談」は、妻のセツから聞いた伝説や幽霊話などを基に再編したうえで、独自の解釈を加えて文学作品化した作品集です。

このツアーでは、八雲が怪談や幽霊譚を通じて描き出した世界観を手がかりに、人間の感情と自然との深いつながりを探るといいます。文化的背景を交えながら八雲の目に映った島根の奥深さと、日本の原風景を再発見する機会を提供するとしています。

小泉八雲とは?

小泉八雲は、「ラフカディオ・ハーン」の名前でも知られる著作家です。

アイルランドとギリシャ出身の両親から生まれ、幼い頃より世界各地を移動しながら、日本の「古事記」を読んだことに影響を受けて来日し、以降、英語教師として働く傍ら、日本人女性と結婚して日本に帰化した人物です。

NHK朝の連続テレビ小説の第113作目となる「ばけばけ」は、小泉八雲の妻のセツをモデルにしたドラマで、ヒロインを俳優の高石あかりさん(22)が務めることで再び注目を集めています。

今回のツアーは、2021年7月に隠岐の島、海士町に誕生したホテル「Entô(エントウ)」で2泊する、ゆったり過ごすツアーであることもあり、日々の生活に疲れた大人たちにとって、非現実感が楽しめる一時となりそうですね。

Related Article