2012年解散の3人組バンド
2025年の3月の中旬、Xで「GO!GO!7188」が突如トレンド入りし、多くの人がSNS上で話題にあげています。
GO!GO!7188は、女性2人、男性1人のスリーピースバンドです。
1999年に、高校の同級生であった ギター&ボーカルで作曲担当のユウさん(45)とベース&ボーカルで作詞担当のアッコさん(ソロ活動名義はノマアキコ、45)が鹿児島で結成、のちにドラムと掛け声担当のターキーさん(51)が参加しました。
デビュー後は、全国ツアーや日本武道館公演、アメリカ・ツアーを行うなど一躍人気を博すも、2012年に、ファンに惜しまれながら解散しました。
皆さんの中にも、ロングヒットを記録した代表的な楽曲「こいのうた」を耳にしたことがあるという人もいるのではないでしょうか。
Mステコラボ企画に出演
2019年5月29日放送のテレビ朝日の音楽番組「ミュージックステーション」に、椎名林檎さん(46)と、ロックバンド「BUCK-TICK」のボーカル、故・櫻井敦司さん(享年57)による「駆け落ち者」が披露された際には、バンド「Base Ball Bear」のベース担当、関根史織さん(39)、バンド「ゲスの極み乙女。」のドラム担当、ほな・いこかさん(35)とともに、ユウさんもギター担当で出演しました。
椎名さんとユウさんという、2000年代の同時期に活躍し、当時の十代に影響を与えた女性アーティスト同士の協奏として、当時、X上では、「豪華メンバーのなかにユウちゃんを発見して発狂した」などの声も。
2021年8月15日放送の「ミュージックステーション」での35周年記念特別番組でも、楽器を持たないパンクバンド「BiSH」の元メンバー、アイナ・ジ・エンドさん(30)が、椎名さんプロデュースオリジナルバンド「Elopers」で「群青日和」を歌唱した際にもユウさんは楽器隊として参加、SNS上では、ファンの歓喜するコメントが相次ぎました。
著名人との関係
アーティスト仲間でもファンが多いことで知られています。
バンド「SHISHAMO」の宮崎朝子さん(30)は、以前、Xで「元々軽音楽部でGO!GO!7188さんのコピーバンドをやっていたのです」という言葉とともに、カバー映像を投稿しました。
https://x.com/SHISHAMO_BAND/status/1386299357998116864
俳優・アーティストののんさん(31)もファンであることを公言し、木村カエラさん(40)も高校の文化祭で歌った思い出を語っています。
初期の代表曲のひとつである「ジェットにんじん」の歌詞には「むかし流行った歌手の名前は、ジッタリン・ジン」という歌詞があり、バンド「ジッタリンジン」の名称の無断使用問題として当時はちょっとした騒動になりましたが、その後、和解。対バンツアーなども行っています。
トレンド入りの理由
トレンド入りの発端は、往年のファンの「GO!GO!7188、マジでちゃんと人気あったのに、フォロワーどころか『好きだったんです』みたいなことを話すミュージシャンすらまともに出てこないの本当に意味が分からない」という投稿がバズったきっかけ。
これを受けて、愛着を秘めていたファンが、一斉に「GO!GO!」にまつわる思い出や好きな曲を投稿するという流れに。
集英社が配信する週刊少年漫画雑誌「週刊少年ジャンプ」のアプリ「ジャンプ+(プラス)」で毎週日曜更新の人気漫画「ふつうの軽音部」の原作担当のクワハリさんも、Xのアカウントで、「GO!GO!7188『考え事』の、アッコからユウにボーカルが変わる瞬間はいつ聴いてもかっこよすぎて痺れるぜ」と投稿し、共感を集めています。
一般の投稿をみると、一番思い入れのある曲が分散しています。というのも、GO!GO!7188自体が、活動当時、アルバムごとにさまざまな作風に挑戦し続けたということも影響しているように考えられます。
三人の音楽活動
現在、ユウさんも、アッコさんも音楽活動を続けており、ターキーさんもバンド「CO!CO!7188」のメンバーとして活動をしています。
いまの3人の音楽が過去とどう変わったのか、あるいは変わっていないのか、今の音にも触れてみたいですね。