日本マクドナルドは20日、29日から開催を予定していたハッピーセットのキャンペーン「ワンピースカードゲーム」の開催を見送ると公式サイトで発表しました。
公式サイト上で、「当社はハッピーセット関連施策見直しの一環として、8月29日(金)開始を予定しておりましたハッピーセットのキャンペーンの実施を見送ります」とし、当該期間中は「ハッピーセットをお買い求めのお客様には、過去のキャンペーンで配布されていたおもちゃ等をご提供します」と説明しました。
日本マクドナルドでは、8月9日から実施した人気キャラクター「ポケモン」のハッピーセット企画で、全国各地の店舗で、転売目的で大量購入する「転売ヤー」によるとみられる買い占めが発生し、即完売の事態となりました。また、おもちゃ目的で購入した転売ヤーによるとみられる大量のハンバーガーが廃棄される写真がSNSで相次ぎ投稿され、食品廃棄も大きな問題になりました。
SNS上の感情
日本マクドナルドが、29日から開催を予定していたハッピーセットのキャンペーン「ワンピースカードゲーム」の開催を見送ることを発表したことに対し、SNSではコメントが相次いで寄せられています。
emogram編集部では、この話題に対するSNS上の感情を独自に分析しました。
感情分析の結果は以下の通りです。
主な「怒り」の声(45%)
「食べ物を大切に考えられない会社のものは食べられない」
「転売ヤーからカード購入するのも大人。売るのも大人」
「自社の食べ物が廃棄されてカードだけ抜かれるのを承知で販売していた事自体が異常な企業体質」
「モラル低下が原因」
主な「悲しみ」の声(35%)
「世知辛い世の中になってきました」
「きちんと対策できないなら今後も止めた方がいい」
「子どもたちの笑顔を!と活動してきたマスコットのドナルドも泣いちゃう」
「ハッピーセットってそもそも子供向けのものですよね」
「昔からマックはプレゼントみたいな企画はやってて、昔はモラルある大人が多かった」
主な「批判」の声(20%)
「ハンバーガーの方がおまけになっている」
「食品を廃棄されても売上が上がればOKの社内風土だったんだろな」
主な「提案」の声(5%)
「子供と一緒に来店したお客にだけその子供の人数分のみ販売でよい」
「アプリでポイント交換みたいに、大量に買ったり、何回も並んだり、同じ日に複数店回って購入などできないように」
まとめ
今回の分析では、日本マクドナルドが、29日から開催を予定していたハッピーセットのキャンペーン「ワンピースカードゲーム」の開催を見送ることを発表したことに対し、転売目的の購入によるフードロスや子供が本来のターゲットであるハッピーセットを楽しめなくなった状況を批判する声が相次ぎました。マクドナルドの対応策の不足を指摘する声も多く、子供向け商品の本来の目的に立ち返るべきだという意見が見られます。
ライターコメント
本来は子供を笑顔にする目的のハッピーセットが、転売ヤーによる買い占めによって、存続の危機に立たされているように思えます。そうした状況の中、SNSではハッピーセットの在り方について「ハッピーセットにおもちゃ無しえらべるのだから、おもちゃのみも選択させたらいい」「フードロス無くすためにカードだけ売ればいい」「ビッグマックのLLサイズにカードをつけるのはどうか」など建設的な提案も数多く寄せられています。本当におもちゃが欲しい子供におもちゃが行き渡る「最善解」はないのか。日本マクドナルドには抜本的な検討が求められそうです。