俳優の鈴木福さん(21)が主演を務める映画「ヒグマ!!」(11月21日公開)の公式Xは29日、国内でクマによる被害が相次いでいることを踏まえ、この作品の制作意図を説明する発表を行いました。
投稿では、「『ヒグマ!!』をご覧いただく皆様へ– 本作の社会的背景について –」という見出しとともに、制作意図がつづられました。
制作意図を伝えるリリースでは、冒頭、「現在、国内において実際のクマによる被害や目撃情報が相次いでおり、一部地域では大変深刻な状況が報道されております。被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げるとともに、対応にあたる自治体や関係機関の皆様に深く敬意を表します」と説明。
そのうえで、「私たち映画『ヒグマ!!』のスタッフ・キャスト一同は、こうした現実の状況を決して軽視するものではありません。本作は『自然と人間の境界線』を真正面から描いたフィクションであり、クマという存在を単なる恐怖や脅威として描くことにとどまらず、人間社会の死角や格差、そして生存をめぐる選択を問うことを目的としています」と指摘しました。
さらに、「映画の企画・制作に着手したのは2023年、経済社会の死角で闇バイトに手を染めてしまう若者たちと、生存圏を追われた野生動物がぶつかり合う構図に、現代的な問いを込めたいという想いからでした。しかしながら、現在の情勢の中で本作が実際の被害を想起させたり、ご不快な思いをされてしまう可能性があることも、私たちは真摯に受け止めております。公開に向けて、必要な配慮と周知の在り方について、引き続き関係者と慎重に協議を進めてまいります」と強調。
そのうえで、「本作をご覧いただく皆さまが、現実との距離を意識しながら、あくまで〝映画体験〟として向き合っていただけるよう、最大限の注意を払ってまいります」と呼びかけました。
この作品は、「闇バイト」と「ヒグマ」の対立構造を軸に物語が展開されていく異色のストーリー。監督・脚本は映画「ミスミソウ」「許された子どもたち」などの話題作を送り出してきた内藤瑛亮さん(42)が務めています。
SNS上の感情
「ヒグマ!!」の制作陣が、映画公開前に異例の制作意図を説明した今回の投稿に対し、SNSでも多くのコメントが寄せられています。
emogram編集部では、このニュースに対するSNS上のコメントを独自に分析しました。
分析の結果、コメントは大きく以下のように分類されました。
主な「興味・期待」の声(42%)
「福さんに期待!!!」
「大変興味出てきました」
「キャッチコピー?が『生きて帰れたら全部話します』」
主な「疑問・質問」の声(23%)
「ヒグマ役誰なん?」
「何ヶ月前から撮影してたと思うので」
主な「共感・理解」の声(19%)
「さすがですね。今のクマがあちこちで出ている状況だと」
「X炎上しやすいから説明は大事ですね」
「公開のタイミングをずらすの難しいと思うし」
主な「ユーモア」の声(12%)
「時事問題全部のせスペシャルセットやんけ」
まとめ
今回の分析では、「ヒグマ!!」の制作陣が、映画公開前に異例の制作意図を説明した投稿に対し、映画の内容に興味を示す声が多く寄せられていたほか、現実のヒグマ出没問題と公開タイミングが重なったことへの配慮を評価する声が見られました。
ライターコメント
国内の各地でクマの目撃情報や被害が相次ぐ中で、今回、事前に制作側が制作意図を伝えたことにSNSでも評価する声が数多く寄せられていました。このほか、「どのような映画に仕上がっているのか気になる」「大変興味出てきました」と上映を期待する声も寄せられていました。