映画「8番出口」が1日、公式Xを更新。「映画『8番出口』ご鑑賞の皆様へ」という見出しとともに、映画の鑑賞について投稿しました。
映画『8番出口』ご鑑賞の皆様へ
本映画は、無限に続く地下通路を舞台としていますが、
その中で津波など自然災害を想起させるシーンがございます。ご鑑賞にあたりましては、
予めご注意いただきますようお願い申しあげます。映画『8番出口』製作委員会
— 映画『8番出口』【公式】 (@exit8_movie) September 1, 2025
内容としては「映画の最中に自然災害を想起させるシーンがあるため、見る場合は注意してください」とのこと。
公開日は8月29日でしたが、なぜ公開後にこのような投稿がなされたのでしょうか。
恐らく、映画「8番出口」を鑑賞したXユーザーが「直接的な津波描写・巻き込まれ描写などがある」と注意喚起をした上で「この表現で注意喚起がないのはさすがに…」と投稿したところ、ほかのXユーザーからも「津波描写結構ガチだった」「友人がおびえていた」などの投稿が相次いだことから、公式側が注意喚起を出したのだと思われます。
SNS上の感情
映画「8番出口」の公開後に災害描写の注意喚起が投稿されたことに対し、SNS上ではコメントが相次ぎました。
emogram編集部では、この話題に対するコメントを独自に分析しました。
分析の結果、コメントは大きく以下のように分類されました。
主な「共感・理解」の声(35%)
「被災者が生きてる間の数十年、あるいは未来永劫にわたって配慮が必要という方も多い」
「津波に対してPTSD発症してしまう人に対しての注意喚起ではもちろんあるんだけど、その人が叫んだり過呼吸になったりしたら周りの座席の人は映画を楽しめなくなると思うんだよね」
「流石に、震災等をトラウマとする人への配慮は必要だと思いますよ」
「配慮の必要性を盾に暴言吐いてくる人が一定数いる。そういう人は単に自分が気持ちよくなりたいだけなんだろうね」
主な「批判・否定」の声(25%)
「見なきゃ良いじゃん? 貴方が見ても見なくてもこの世に全然関係ないじゃん」
「津波より怖いシーンあるよね? ないの?」
「何でもかんでも配慮配慮配慮配慮配慮配慮配慮配慮配慮配慮配慮配慮配慮配慮配慮規制規制規制規制規制規制規制規制規制規制規制規制規制規制規制規制規制規制規制しないといけない時代も、それはそれでおかしいと思う」
「お前らはただのクレーマー」
主な「議論・考察」の声(30%)
「当初は注意喚起がなかったことで公式を叩くのはやりすぎ、という方も多い」
「戦争被害者や津波以外の悲惨な目に遭った方もいるため、すべてに配慮していたらキリがないと考える方も多い」
「映画はゲーム知らない人も見に来ます」
「結局全員がいい気分になることはできないんだから少数者側のトラウマ持ちの人たちがあるかどうか自分で見た人に聞いたりそれこそ原作の方だったりで確認してからいけばいいと思う」
主な「皮肉・揶揄」の声(10%)
「戦争に限らず、歴史については反省して教訓にしないと、また繰り返しちゃいますからね」
「めんどくさい世の中だ」
まとめ
今回の分析では、映画「8番出口」の津波シーンに関する注意喚起をめぐり、配慮の必要性とその在り方について多様な意見が交わされていました。被災者やトラウマを持つ人への理解を示し「事前の告知は必要」とする肯定的な声が多く見られた一方で、「過剰な配慮は表現を縛る」「見たくなければ見なければいい」といった否定的意見も一定数ありました。また原作との違いや他作品との比較を交えた考察、配慮の方法や期間をめぐる議論が活発に展開。全体として、共感と反発が入り交じりながらも、配慮の必要性自体は多くの人が認めつつ、どの程度どの形で行うべきかが大きな論点となっていました。
ライターコメント
映画「8番出口」は見に行く気満々だったのですが、注意喚起を見て正直「助かる…」と思いました。事前情報なしに見に行っていたら途中で見られなくなっていたかもしれないので、公式からの注意喚起はとてもありがたいです。最近「恐怖心展」に行って、恐怖心を感じるのは人それぞれだと改めて感じたばかりだったので、このような意見が出るのも仕方がないかなと思ってしまいました。見る際は注意喚起を頭の隅に置いて見ようと思います!