三菱電機は8日、2026年3月期に過去最高益を予想する中で、満53歳以上といった条件を満たした社員などを対象に希望退職を募集すると発表しました。
満53歳以上などの条件を満たした正社員と定年後再雇用者が対象で、退職金の割り増しなどで社外への再就職支援を実施するとしています。対象は約4万2000人の従業員のうち1万人で、募集人数は定めません。
社内の年齢層が高めに偏っているといった人員構成上の課題に対処し、若手の登用を増やし、次世代への継承を進めるとしています。
SNS上の反応
三菱電機が過去最高益の中でリストラを実施するというニュースに対し、SNS上では多くのコメントが寄せられています。
emogram編集部では、このニュースに対するSNS上のコメントを独自に分析しました。
分析の結果、コメントは大きく以下のように分類されました。
主な「批判的」な声(65%)
「長年支えてきた人達を無駄だと切るって酷くない?企業がそうならそこに奉仕する意味がないよ頑張っても報われない」
「黒字なのに…53歳以上で解雇…世の中人手不足で退職延ばしているのに?経験、技術が豊富な人材を解雇?」
「リストラするならまず役員報酬半減から」
「最高益の三菱電機が、53歳以上に〝黒字リストラ〟。本来なら社員に還元すべき利益を〝切り捨て〟に使うとは皮肉です」
「また技術者が流失するだろ…本当に日本の家電メーカーはアホだな…」
主な「懸念・不安」の声(20%)
「希望を募る…人を雇うって大変だね💧その人だけでなくその人の家族も養っているんだから」
「本当に必要な有能な社員からいなくなってしまうというやつでは」
「黒字決算でもリストラを実施するという厳しい現実。〝黒字なのに〟という言葉に働く人の不安を感じます」
「しかも希望制やから、再就職できるほど優秀な人がどんどん出ていって、潰しがきかない人はしがみつく」
「年金受給まで10年以上あるやん。賃金アップ対策と社会保障費削減かな?」
主な「中立・分析的」な声(10%)
「転職先はそんなに悪い訳ではないだろうし、上が詰まってると下が上がれない。そんな状態は巨大組織としては不健全」
「更なる労働人口の減少やAIの本格活用を見据えて、徐々に少数精鋭にシフトしていく流れが進みそうです😊」
「業績好調でも動く黒字リストラ。表向きは『次世代継承』と聞こえはいいが、実態は53歳以上一掃作戦」
主な「肯定的」な声(5%)
「米国企業で黒字リストラは当たり前 終身雇用の時代はとっくに終わってる」
「あと腐れなく次の企業に行けるのはいいのではないか」
「年だけとってなんもマネジメントも成果も教育もできない人が多いとか考えたことない?」
「働かないジジババ多すぎるんだよ」
まとめ
今回の分析では、三菱電機が過去最高益の中でリストラを実施するというニュースに対し批判的な意見が相次いで寄せられています。53歳以上を対象とした希望退職制度に対し「長年会社に貢献してきた人材を切り捨てるのは酷い」「技術者の流出を招く」という懸念が示されています。また「若手に任せるという名目で実際は人件費削減が目的ではないか」「外国人労働者の受け入れ枠を作るためではないか」という憶測も見られます。一方で、「黒字だからこそリストラできる」「米国企業では当たり前」「組織の新陳代謝には必要」という意見も少数ながら存在します。コメントからは、今後の労働環境や年齢による雇用格差、AI時代の雇用のあり方についての不安や懸念が読み取れます。
ライターコメント
近年、業績が好調な中で人員削減を行う「黒字リストラ」を行う企業が増えています。大手企業ではパナソニックホールディングスが今年5月、国内外で1万人規模の削減を発表。マツダも4月、事務職などで働く50代以上の正社員500人を対象に転職希望者を募集すると公表しています。黒字リストラが増えつつある中、SNSでは「黒字だからこそ人員整理を断行する流れは止まらない。副作用は織り込み済みなのだろう」「AIによる業務効率化を理由とする黒字リストラは今後本格化すると思う」と、今後、さらに加速するという意見も多く寄せられていました。