日産自動車は13日、2027年度までに国内外の7工場を閉鎖すると発表しました。車両の生産工場を17から10に統廃合して、中国を除く世界の生産能力を約3割落とす計画です。
同時に2027年度にかけて国内外のグループ従業員の約15%に当たる2万人も削減するとしています。
2025年3月期は6708億円の赤字
日産が12日発表した2025年3月期連結決算は純損益が6708億円の赤字(前期は4266億円の黒字)に転落しており、大規模な合理化で過剰な設備と人員を適正化して、業績の抜本的なテコ入れを目指すとしています。
今回の日産のリストラの発表に対し、SNS上では多くの投稿が行われました。
SNS上の感情
emogram編集部では、このニュースに対するSNS上の感情を独自に分析しました。
感情分析の結果は以下の通りです。
- ネガティブ(約8.5割)
- ポジティブ(約1.5割)
主なネガティブの声(約8.5割)
「役員報酬額は据え置くとか言うなよ」(経営陣への批判)
「HONDAに見栄を張って首を絞める事に成ったNISSANか!自業自得!?」( 経営判断への批判)
「外人にリストラさせる日産は、何の役にも立たない数十人の日本人役員全員を懲戒解雇するべきでは?」(経営陣への不満)
「欲しい車がないのにどうやって回復させるのか楽しみだなぁ」( 製品戦略への皮肉)
「日産とホンダの温度差草」(経営統合を目指したが破談したホンダとの業績格差への皮肉)
主なポジティブの声(約1.5割)
「やっちゃえ!ニッサン!」(CMのキャッチフレーをなぞった 励ましの言葉)
「何とか頑張ってほしいけどどうなるのかな」(業績回復を願う声)
「どんまい!!!」(励ます言葉)
まとめ
今回の分析では、ネガティブなコメントが大半を占めました。日産の経営判断やリーダーシップを批判する声のほか、人員削減に対する懸念、製品戦略への不満などの反応が多く見られました。一方で、CMのキャッチフレーズになぞらえて「やっちゃえ!」というフレーズで励ます一部の声もありました。
ライターコメント
日産は今回のリストラによって、2025年3月期の実績に比べて5000億円のコスト低減を見込むとしています。1990年代後半にも経営危機に陥った日産ですが、その後、経営再建役としてフランスのルノーから送り込まれたカルロス・ゴーン氏が打ち出した大胆な合理化で業績のV字回復を果たしました。現在の日産社長であるイバン・エスピノーサ氏は、新たな合理化策について「業績改善をより迅速に進め、販売に頼らず収益を確保できる体質にならなければいけない」と語っています。その言葉通りに業績改善を果たせなければ、今回の合理化で日産を去ることになる社員は報われません。